ストップモーション映画「クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス」のVFXの裏側映像が公開

ストップモーション映画「クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス」のVFXの裏側

ストップモーションもついにここまできたか!

高い技術力を誇るストップモーション・アニメーション・スタジオのライカが、最新映画「クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス」のVFXの裏側映像を2本も公開しています。

geektyrantが取り上げたのは、LAIKA Animationがアップした舞台裏動画。

1本目の動画では水中の目玉怪物と折り紙船、海のギミックが紹介されています。ギラギラと水中で光る怪しげな目玉は、内部にアルミを張り巡らせた球体の内側から光をあてており、それをトラックボール型のコントローラーで操作しています。

また、クボが三味線マジックで組み立てた折り紙船は、よくよく見てみるとレーザーカッターで形どられた無数の葉っぱの集合体であることがわかります。

最後の海は、荒波に嵐、水中のシーンと、これに挑戦しようと思ったことが信じられないレベル。CGかと思いきや、リギングチームが知識と技術を振り絞り、ワイヤーやシャワーカーテンを駆使して作ったのだと知って本当に驚きました。

筆者は一足先に鑑賞してきましたが、これが本当にストップ・モーションなのかと混乱させられたほど。全てが想像以上で、同ジャンルのハードルを飛躍的にあげたな、と心底感心させられました。まさに「瞬きする暇もないほど」の圧倒的な映像技術です。

2本目の動画は、クボの世界観を監修したプロデューサーのTaro Goto氏を取り上げたもの。本作でもっとも驚かされたことのひとつに、日本文化に対する理解度の高さがありました。

海外の人たちが日本をテーマにした作品を作ると、どうしても外国人フィルターありきの日本像になりますが、「クボ」にはそれが感じられませんでした。日本ちっくな作風かと言われれば、答えは「No」ですが、キャラクターが英語を喋っていることに違和感を感じるほどに日本らしいのです。

例えば、着物を着たモブの動きひとつとっても、着物特有の動きにくさと「はんなり」を同時に感じさせるーー。日本を熟知するブレインがいると思っていましたが、それがこのGoto Taro氏だったようです。

邪悪なシスターのローブは、以前の記事で、ピアノ線とボールジョイントで作った骨格に183枚のハンドメイド羽で作っていると紹介しましたが、その具体的なギミックが披露されています。その緻密な作業と仕上がりにはGoto氏もぶったまげたようですね。

ではダメ押しにFocus Featuresがアップした「クボ」の予告編を。

映画「クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス」はアメリカを始めとする各国で絶賛公開中です。日本でも早く公開してほしい!

source: Geektyrant

中川真知子