140年の歴史を持つ新聞社。コンサバだと思いきや、革新しつづけていた

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140年の歴史を持つ新聞社。コンサバだと思いきや、革新しつづけていた

時代は変わります。

ウェブメディアがたくさん存在する現在。多種多様な記事があちこちから大量にリリースされています。みなさんはどのようにしてウェブメディアの記事を楽しんでいますか? 昔はトップページをブックマークしたり、RSSリーダーを用いて上から順々に読んでいたけど、今はソーシャルでシェアされている記事にアクセスしていませんか?

その動きにあわせるように、テキスト偏重のウェブコンテンツにも変化が生まれました。ウェブでご飯を食べている身の肌感覚としては、文字以外のコンテンツが増えました。写真しかり、映像しかり、そしてインフォグラフィックしかり。文字だけで説明すると冗長になる内容も、動的な表現方法と組み合わせることで端的に伝えられるわけです。この方法論によってゼロ年代のウェブメディアは作られてきたんですよね。ギズモードしかり。

いつの時代だって世の中は変化しています。従来のトラディショナルなスタイルが一番だと思っていた分野においても。その1つが新聞社。海外の新聞社の動きを見ると、彼らはウェブの世界で新たなテクニカルなチャレンジを続けています。ドローンを使った報道やAIを記者として採用したりとか! 一歩、二歩先を行く媒体設計が、現代のメディア運営に求められている姿なのでしょう。

この新たなスタイルを求める流れは日本でも生まれてきています。例えば、日本経済新聞 電子版(日経電子版)このインフォグラフィックなコンテンツ、日経が作ってたんだ、という、トクンとした気持ちを抱きました。

なぜ彼らがインフォグラフィックに注力しているのか。その答えは、日本経済新聞社の長い歴史の中にある、「革新性」にあります。

ウェブならではの表現手法を使った「日経:Visual Data」とは?

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日経電子版の革新性のひとつに、様々なデータをインタラクティブに見せていく「日経:Visual Data」があります。経済だけでなく、政治やテクノロジーなど、さまざまなジャンルの話題をフォローしているコンテンツです。

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2015年に公開された「日本を変えた新幹線 ビジュアルで振り返る半世紀」は、1964年にはじまった新幹線の歴史を写真、表、文章、インフォグラフィックで構成。的確な情報を、ウェブならではのインタラクティブな視覚化によって、ディープな鉄道ファンからも、普通の読者からも絶賛されたコンテンツに仕上がっています。

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ギズモードとしては「家電の使い勝手は進化した?ツイッターの『本音』も分析」にも注目したいところ。白物家電、黒物家電共に日本の産業を支えてきたプロダクツ群ですが、2005年発売モデルと2015年発売モデルを比べたインフォグラフィックがわかりやすすぎ

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10年に1度、環境によっては20年くらい同じ製品を使い続けることがある家電。冷蔵庫なら容量が401リットルから475リットルに増加とか、ひと目で分かるコンテンツはありがたいところ。また、エアコンに関してのツイートまとめから、ユーザーがどんな機能を熱望しているかがわかるのも魅力です。

国内初の電子新聞への有料会員制の導入、そしてインフォグラフィックを活用したコンテンツの制作。日本経済新聞社は創刊140年を迎えた歴史のある企業ですが、常に新たな高みを目指しているコンテンツビジネスの先駆者とも言えるでしょう。

とはいえ、元々は長い歴史を持つ紙の新聞社。ウェブならではの表現であるインフォグラフィックを使ったプロジェクトの始動は、社内で理解を得られるまでが大変だったはず。しかし、そんなコンサバティブなイメージをよそに、日経社内ではまったく別の反応があったようです。

新しい技術を取り入れることは厭わない

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編集局メディア戦略部 鎌田健一郎さん(デザイン担当)

── 日経:Visual Dataが始まるきっかけは何だったのでしょうか?

鎌田「当時、ニューヨーク・タイムズは写真を使ったリッチコンテンツを作っていましたが、私たちはそういう見せ方ができなかった。そして日経電子版はスマホ対応を本格的に進めていたので、インフォグラフィックで何かできないかと考えました」

── 日本経済新聞社という歴史ある企業で、日経:Visual Dataを最初に進めるときは、上司の方を説得するのは大変だったのでしょうか?

鎌田「困ったというよりは、紙しか知らない人がいっぱいいて、ウェブの知識がなかったので、みんな何でもできると思っていました。最初の頃は、「モノレール50周年だから、何か作ってよ」という依頼でした。どういう風に見せればいい?と聞いても「わからない。とりあえず駅の資料があるから」と言われて。それで作ったのが、「東京モノレール50年 車窓から見た湾岸開発史」でした。なので、(インフォグラフィックを取り入れるのに)上を説得するというよりかは、期待で無茶な要求がいっぱいきましたね」

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── インフォグラフィックは、スマホファーストな印象ですが、スマホ操作に慣れている世代に向けて作られたものなんですか?

鎌田「いえ、スマホ操作になれている人に向けてやっているかというと違いますね。ただ、PCやデバイスの最新技術はいつも見るようにしています。新しいデバイスにあわせてコンテンツを作っていくことも大切ですし。デバイスが進化するなら、表現方法も進化させないといけないと思っています。グーグルグラスも、しっかりと追っていましたよ」

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編集局メディア戦略部 板津直快さん(編集担当)

── 未来の話をお聞きしたいんですが、インフォグラフィックに限らず、今後ウェブ上で展開したい表現はありますでしょうか?

鎌田「テクノロジーを追求していく会社ではないので、現在のデバイスでできることに力を入れています。ただ、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)で、何ができるか、という話はしていますね。経済指標がヘッドマウントディスプレイで見られたらどうかとか」

板津「ニュースを知ってもらうとか、読んでもらうことの他に、個人や仕事の役に立つことが技術の進歩によってできるといいなと思っています。『役に立つ』というのがキーワードじゃないかと」

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編集局メディア戦略部 白尾和幸さん(編集担当)

── AI(人工知能)など、新しいテクノロジーを報道に取り入れる動きがありますが、日経さんは、その動きをどのような目線でみていますか?

白尾「テクノロジーを活かすのは必然ですよね。AIに限らず新しいテクノロジーがでてきて、それを僕達が表現手段として使えるのであれば、当然使います。より便利なものがあり、それが支持されるのであれば、当然です」

データ大好き、コンピュータ大好き、新しい技術大好きな日経

コンサバなコンテンツビルダーかと思いきや、常に革新性を追い求めている日本経済新聞。実は、その思想は、創業当初からあったそうです。

1960年代、アポロ計画のまっただ中の時代。日本経済新聞社は、アポロの打ち上げに携わったアメリカの会社と協力し、1972年の時点ですでに新聞製作のコンピューター化を実現していた、なんてエピソードがあります。1970年には「NEEDS」という経済データベースサービスを、他社に先駆けて開始しています。「データ大好き、コンピュータ大好き、新しい技術大好き」。中の人が、そう日経を表すのも頷ける話ですよね。

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現代においては、経済指標ダッシュボードに、イノベーションを感じます。これは、GDPや消費、産業、物価など、17カテゴリの各種データのグラフ画像やXLS/CSVデータが自由に保存できるコンテンツ。ビジネスパーソンが資料を作成するときに欠かせない情報がぎゅっと凝縮されたコーナーで、「日経:Visual Data」とともに、ユーザーファーストなコンテンツといえるでしょう。

従来なら行政が発行しているPDFをいくつもダウンロードして数値を取り込む、もっと昔であれば大きな図書館に通わなければ得られなかったデータが、数クリックでゲットできちゃう。これが無料で利用できるのか、と、鳥肌が立ちました。

新たな表現を常に模索し続ける変革者「日経」

ウェブメディアがたくさん存在する現在。しかも、トップページにブックマークして、特定のメディアの記事を上から順々に読むことは少なくなってきました。

多くのメディアは新着記事と人気記事に注目が集まるようなデザイン設計がされており、従来の新聞にあった、各面の見出しを読むだけでも今の出来事がわかるといったダイジェスト感は薄まってきています。

だからこそ、日本経済新聞は“日経ブランド”の再構築に取り組んでいるのです。現代のニュースの消費動向を見極めつつも、「日経:Visual Data」のような新たな伝え方、切り口、見せ方を探し続けていくのでしょう。

source: 日経電子版

(武者良太)