生半可な覚悟じゃ無理。LEGO史上もっとも複雑な「バケット掘削機」組み立てレビュー

LEGOテクニック史上最大モデル「バケット掘削機」のレビュー

大人が挑む、レゴ!

以前、ギズで紹介したレゴテクニック史上最大のモデル「42055 バケット掘削機」を覚えていますでしょうか? 鉱物を採掘するのに用いられる大型建設機械を3,929個のピースで組み立てるセットです。現在は日本でも発売されている同モデルを実際に組み立てた、米GizmodoのLiszewski記者によるレビューです。

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実在する乗り物のレプリカに素晴らしいディテールを詰め込むことで、時の流れとともにより大規模かつ意欲的なモデルを作るようになったレゴテクニックシリーズ。「ポルシェ911 GT3 RS」モデルには、機能するギアボックスが搭載されていました。それがさらにバケット掘削機にはモーターが内蔵されて、いくつかの部分が電動になったのです。そしてその結果、組み立てるのがとても難しくなりました

551ページの分厚さに、何でこんなことを始めちゃったんだろうと後悔…。

バケット掘削機の組み立ては、「挑戦」という言葉だけでは伝えきれません。3,929個というピース数は、現段階ではレゴテクニック史上最大級になります。入っていたボックスも大きいのですが、セットに同封されている551ページに及ぶ説明書を取り出してみて初めて、自分が取りかかるモノのボリュームを目の当たりにしました。こんなに分厚い本を、僕はほかに読んだことすらないかもしれない。

組み立て始める前に、プラスチック容器を使ってピースを仕分けることをおススメします。

整理した数えきれないほどのレゴブロックをパッケージ写真のようなバケット掘削機へと変身させるまでに、全部含めておよそ20時間かかりました。レゴの説明書はいつも明快でわかりやすかったものの、すこし難しいステップもいくつかはあったんです。

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見やすいイラストが満載な説明書はわかりやすいものの、最後のピースをどこにつけるか理解するためにページとにらめっこするなんてことも。 

各ステップはほんの数ピースを組み合わせるだけですから、バケット掘削機の組み立てが簡単で平凡、さらには単純作業と思える時もありました。しかし、ピースを探して(各ピースを仕分けるためのタッパーは必需品)、各ステップの最後の1ピースをつける場所を見つけ出すまで、10分間も費やしてしまうこともありました。

半分ほどを組み立てた頃にはレゴが本当に嫌になり、プラスチックの突起を小さな穴に押しこむ作業で親指がヒリヒリ痛みました。それでも作業を続け、説明書の最終ページに到達する頃には、びっくりするほど自分が成し遂げたものが誇らしくなっていたのです。

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僕の人生最大の偉業

過酷な作業に、痛む親指や充血した眼などと引き換えに、地球を掘り起こす巨大な掘削機のすばらしいミニチュア・レプリカが完成しました。 

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このモデルの重量を支えるには、実際に機能するクローラーが欠かせません。

レゴ版バケット掘削機では、掘削機の重量を分散させるためのクローラーもゴロゴロと音を立てます。実際の掘削機も地面に沈まないようにするため、このような巨大なクローラーに乗っかっていますが、建設に3,929ピースも投じたレゴ版もまたずっしりと重いのです。

生半可な覚悟じゃ無理。LEGO史上もっとも複雑な「バケット掘削機」組み立てレビュー 5回転する掘削バケットのついたホイールは、鉱物を掘る気マンマン! 

同機の正面には、鉱物をコンベヤベルトへと持ち上げるために回転する掘削ホイールがあります。もちろん、これもモーターで駆動する数あるパーツのうちの1つ。ホイールを支えるアームは、ダイヤルを手動で回すことで上下に調節できます。

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クローラーは他にもありますが、これはレゴの岩石を運ぶためのコンベヤベルトとして使われるもの。 

モーターのついた2本のコンベヤベルトにより、掘削ホイールがすくった鉱物は掘削機内へと運ばれます。そのうち1本は、セットに含まれているダンプカー上に鉱物を落下させるために左右に動かせるようになっています。

レゴの「42055 バケット掘削機」セットで特にスゴいと思ったのは、モーター駆動という単純なことではなく、発進や逆走といった機能すべての動力源がたった1つのモーターで賄われているという点です。 

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掘削機をひっくり返して見てみると、車のボンネットを開けて中を見るよりもずっと複雑に見えます。

電動部分がいくつもあるので、少なくとも1ダースほどのモーターが入っていると思うかもしれません。でも1つのモーターで、複雑なトランスミッションとさまざまなギアボックスを使って、各動作を実現しているんです。ただし、掘削機に動力を供給するための電池の数を減らせる一方で、モーターが1つだけでは電動部分はどれもとても遅くなるという短所があります。

この動画…実は80倍速です。 

バケット掘削機が動く様子を収めたこのGIFは3秒ほどのものですが、速度をだいぶ上げている映像です。この短い距離を横切るのに、実際にかかった時間は4分強。苦痛を感じるほどのろいですが、実際のバケット掘削機はこれよりも遅いので、ミニチュア版バケット掘削機はけっこうがんばっているんです。

こんなに遅い動作ですが、それで購買意欲が失われることはないでしょう。レゴで遊ぶ楽しさの半分は組み立てる過程にあって、「バケット掘削機」は現在買えるレゴセットとしては間違いなく、もっとも複雑なものです。組み立て中や完成させようとやっきになる過程で、自分が組み立てようと思ったことですら後悔するかもしれません。でも完成した頃には、レゴデザイナーからの最大級の挑戦に立ち向かえたという達成感を覚えることでしょう。

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組み立て始めてから20時間後のレゴ「バケット掘削機」

挑戦する前にご一読を

・これまで組み立てた中で一番難しいレゴセットなのは疑う余地がありません。

・組み立て作業ややり直しを含め、人生の中で何十時間も失うことになります。

・最後のピースをはめる頃には親指はヒリヒリと痛くなるけど、満足感のある痛みです。

・2万8293円(約280ドル)と安くはないセットです。

・1つのモーターで駆動するので、たくさんの電池は不要。

・複雑な伝導装置のおかげで動力は1つの電動モーターだけで済みますが、動作はとてもゆっくりになる要因でもあります。

・実際の採鉱目的には使えません。

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組み立てる作業はしんどくても、何とも言えない達成感を得られそうな「42055 バケット掘削機」。生半可な覚悟じゃ組み立てるのは難しそうですが、挑戦してみたい気持ちに駆られてしまいます。

image by Andrew Liszewski/Gizmodo

source: Lego

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文

(たもり)