中国、どんどん宇宙へ行く。国内最長の有人飛行ミッションの打ち上げに成功

中国が自国最長の有人飛行ミッション、打ち上げ成功

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着々と宇宙に進出しています。

10月17日(現地時間)、中国が彼らにとって史上最長の有人飛行ミッションを遂行すべく、ロケット「神舟11号」をゴビ砂漠から打ち上げました。神舟11号は地球周回軌道に乗り、中国の宇宙ステーション実験機「天宮2号」とドッキングします。クルーは宇宙ステーションでいろいろな科学実験をして30日間過ごす予定です。

ロケットに搭乗したのは、宇宙飛行士の景海鵬さんと陳冬さんのふたりです。彼らは宇宙ステーションの生命維持システムのテストなどいろいろな実験の任務を与えられています。景さんにとってこれは3回目のフライトで、彼は宇宙空間で50回目の誕生日を迎えます。

陳さんは記者発表で、彼らの実験は「軌道上での緊急対応や医療処置、相互救助、宇宙実験などの能力を高めることにフォーカスする」と語りました。また陳さんたちは、微小重力下での蚕の実験など、香港の中学生が考案した実験も3種類予定しています。

ここ最近中国は宇宙開発を拡大しつつありますが、従来の対象は近場に寄っている印象でした。でもこれからは、そうとばかりは限らないようです。2013年に打ち上げられた有人ミッション「神舟10号」のミッション期間は15日間ありました。中国には火星に探査機を飛ばす計画もあるし、月に人間を送りこむ可能性もあります。

中国中央軍事委員会の委員で宇宙計画を担当する張育林氏は記者に対し、彼らが(宇宙ステーションのある)高度400kmより先へ宇宙船を飛ばす予定であり、打ち上げ頻度も高めていくことを語りました。いわく、ロケット打ち上げが「今のように数年に一度ではなく、毎年数回になる」ということです。

宇宙ステーション実験機「天宮」は、中国が2022年に軌道に打ち上げを目指している恒久的宇宙ステーションに向けた試金石となっています。ちなみにその時期は、現在の国際宇宙ステーションがリタイアする2年前にあたっています。

米国議会は国防上の懸念から、NASAが中国の宇宙プログラムに協力することを禁止しました。ただ、宇宙計画や宇宙セキュリティの専門家である海軍大学校のJoan Johnson-Freese教授は、議会の動きに疑問を唱えます。彼女は「米国が政策を早期に修正して中国に協力しなければ、中国の宇宙計画に対し持ちえている影響力をすべて失うでしょう」と警告しています。

米国も無視できなくなってきた中国の宇宙開発、どこまで行くんでしょう?

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source: Reuters, Quartz

Rhett Jones - Gizmodo US[原文

(福田ミホ)