こんな高機能ソフトが無料から使えるとは…これはもう3Dモデリング始めるしかないね

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3Dモデリングがこんなに手軽になってきているなんて知らなかった。

年々盛り上がりを見せている日本のハロウィン。ギズモード編集部のある渋谷の駅前あたりはクリスマスを超えるような熱気渦巻くカオス空間となるのですが、祭りを、フェスをみんなで楽しむってのはいいことですよね。

編集部のみんなでも参加したいなー。どうせだったらおそろのアイテムとか作りたいよね。それも、ギズモードらしさを出してみたい。ならば!

デジタルの力に頼っちゃおうぜ!

オリジナルのアイテムを1つだけ作るなら手作りでもいいでしょう。100個作るなら工場に頼んだ方がいいでしょう。でも数個作るなら、今の時代は3Dプリンタを活用するのがグー。ってことで、3Dプリンタを使ってハロウィン用のマスクを作ることにしました。

でも、元となるモデリングデータを作れる職人は編集部にいません。編集部員、全員目を背けています。ならば!

プロフェッショナルにお願いしちゃおうぜ!

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というわけで、3Dデザイナーのいそぷろさんに協力をお願いすることにしました。

ギズ「いそぷろさん、僕たち3Dプリンタでハロウィン用のマスクを作りたいと思っているのですが、ギズモードらしいやつを1つお願いできますか?」

いそぷろさん「分かりました。任せておいてください」

そして数日後、いそぷろさんからデザイン画が送られてきて、そのクールなできばえに即OK! さらに数日後、打ち合わせでお会いするときにはプロトタイプのマスクができあがっていました。なんというスピード感。

いそぷろさん「デザイン画のOKをもらってから50分でプロトタイプは作れましたね」

ギズ「50分!? そんなに簡単にできるものなのですか。それってプロだからですよね?」

いそぷろさん「いや、3Dソフトを使ったことがない人でも、これくらいの形状のモデリングなら1カ月くらい勉強すればできるようになりますよ」

3Dの経験がないと「本当に?」と思っちゃいますが、コツさえつかめば思っていたより簡単にできるようです。すでに2Dでデザインの経験がある人などは、さらに身につくのが早いのではないでしょうか。

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また、今回3Dモデリングに使用したソフト「Fusion 360」の使いやすさも、制作のスピード感につながっていそうです。

「Fusion 360」は、デザイン、設計データの制作、出来上がりのビジュアライゼーション、動作負荷などのシミュレーション、削り出しデータの制作(CAM)、データ管理などなど、本来なら個別にそろえなければならないソフトが1本に集約された「統合環境」といえるシロモノ。

1つずつそろえていったらコストも膨大になりますし、工程の管理も煩雑になりがちですが、1本にまとまってくれていると何かと利便性が高そう。また、初心者向けの本も出ているし、セミナーもたくさん開催されているから、初めて3Dモデリングに取り組むのに最適なソフトといえます。

いそぷろさん「プロ用のソフトと比べても機能は見劣りせず、逆に勝っている部分もあるほどなんです。それでいて、シンプルなUIかつヘルプも分かりやすく使いやすい。3Dソフトに全く触れてこなかった人にもおすすめしますね」

さらに価格設定が魅力的なんです。商用利用の場合は年間契約が必要で年に3万8800円かかりますが、これでも安いですよね? しかも…

いそぷろさん「商用利用でも売上10万ドル未満のスタートアップは無料で使えます。そのほか、趣味用途、教育目的についても無償で利用できますよ。そして無料版でも機能はフル装備なんです」

これはうれしい…というか、多くの読者は無料で使えるのではないでしょうか!?

もちろん、売上10万ドル未満のスタートアップじゃないけどビジネスで使いたい!という会社もあるでしょう。その場合は、日本で「Fusion 360」を販売しているソフトバンク コマース&サービスに問い合わせるのが吉。おトクに購入・導入の相談ができます。業務への活用法が見えてくるかも。コチラのページで、購入メニューや問い合わせ先が見られますよ。

「Fusion 360」でカボチャマスクを作る

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では実際のモデリングの過程を見ていきましょう。まずは、成人男性の人体モデル(いそぷろさんが以前作成したもの)の頭部に、カボチャマスクの平面図を差し込みます。

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カボチャマスクの平面図を押し出し機能を使って伸ばします…伸ばすの!?

いそぷろさん「このやり方が簡単なんですよ」

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伸ばしたマスク部と頭部の表皮部分に、スカルプト(粘土細工のように形状を作っていく手法)モデリング機能を用いて肌との接触面を作ります。鼻などの複雑な曲面を作るのに便利な機能です。

さらに、マスクの表面にカボチャのようなスジを入れたり、凸凹をつける作業もスカルプトモデリング機能を使います。

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マスクに適した厚みで切り「GIZMODO」の文字を彫っていきます。

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だれでも装着できるように、ひもを通せる耳かけ用ストラップ穴パーツを追加。これでモデリングデータは完成です

3Dプリンタでカボチャマスクを出力

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続いて3Dプリントに移ります。いそぷろさんが使っている3Dプリンタは「Printrbot Simple Metal」。価格は日本円で6万円前後とのこと。

このマスクの大きさを一度にプリントできるスペックではないので、モデリングデータを半分に分割して後でくっつける作戦に。

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サポート(左側にある土台になるもの)とともに、マスクがプリントされていきます。軽量かつ剛性が高くなるよう、内部はトラス構造になっています。

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データ上に彫り込んだ「GIZMODO」の名前もしっかりと刻まれてる!

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サポートやバリをカッターで切り落とし、左右のパーツを瞬間接着剤でつなげます。

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「GIZMODO」の文字にペンで着色し、完成したカボチャマスクをいそぷろさんにつけていただきましたが、これは想像以上にハロウィン感、ある!

さらにクラウド機能を使うことでチームによる開発も楽

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最後に「Fusion 360」の大きな特徴であるクラウド機能についても触れておきましょう。

いそぷろさん「『Fusion 360』のデータは基本的にクラウドに保存するんです。自宅や職場などさまざまな場所にあるデバイスからデータにアクセスできますし、iOSやAndroidでも『A360』というアプリでモデリングデータを閲覧できるんです。さらに『Fusion 360』はチームによる製品開発もサポートしているんですね。ディスカッションツールも入っているから、複数のメンバーで意思疎通をしながら複数のパーツを手分けしてモデリングを進め、最後に統合するような大きな設計を行なうこともできますよ」

同一の環境だからこそ、並行作業がしやすくなる。これは便利だ。

いそぷろさん「そしてレンダリングもクラウドに任せられるんです。サーバー側がレンダリングしている間、手元のPCのCPUパワーを使わずにすむので、他の作業を進められるんですね」

作っていただいたデータ、みんなも「Fusion 360」でいじってみませんか?

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そしてそして、今回いそぷろさんに作っていただいたカボチャマスクのデータをフリーで公開いたします!

ダウンロードはコチラからどうぞ。そのままプリントするもよし、自分や子どもの頭のサイズに合わせて調節するもよし、花とかちょうちょとかのデータをつけてカスタムするもよし。「Fusion 360」を使って、いろいろと遊んでみてくださいねー。

操作に慣れたら、ぜひオリジナルのものも作ってみてくだい。デジカメの縦位置サポートグリップとか、よさそうじゃないですか? ギズモード編集部でもiPhoneケースとか作ってみようかな!

source: Autodesk Fusion 360

(執筆:武者良太/撮影:八島崇[人物、マスク])