悲劇の実話集…そのスマホ、機内に持ち込めませんで怒り嘆くGalaxy Note 7ユーザーたち

悲劇の実話集…そのスマホ、機内に持ち込めませんで怒り嘆くGalaxy Note 7ユーザーたち

ありえない不便とストレス体験!

世界各地で発火事故を引き起こし、ついに米国内では、飛行機内への完全なる持ち込み禁止令の対象となってしまったSamsung「Galaxy Note 7」。不運なユーザーたちの悲劇的なトラブルは想像を絶するレベルのようです。

これまでに米Gizmodo編集部に寄せられた、実際の経験談をまとめてみました。飛行機に持ち込めないスマートフォンを持っていると、どんなトンでもない事件に巻き込まれてしまうのか、参考までにご覧ください。

まずは、今回の米運輸省による全面的なGalaxy Note 7の機内持ち込み禁止措置が発表される以前から、すでにどのようなトラブルが生じていたかをまとめていきましょう。

ドバイからヒューストンへの帰国フライトでの話です。ドバイの空港のセキュリティチェックで、カバンのなかからバッテリーはすべて取り出すように告げられました。もしGalaxy Note 7を所有しているなら、そのバッテリーも取り外し、別にチェックを受けるようにと要請されたんです。でもですよ、Galaxy Note 7はバッテリーを取り外せない機種だとわかってもらうのに、これほど難航するとは思いもよりませんでした。

Terranceさんは、こんなふうに検査官でさえ戸惑っていたと語っています。どうやらGalaxy Note 7のバッテリーが発火原因となっているのは知れ渡っていても、それをどう扱えばよいのか、かなり場所によってブレがあるみたいですね。

ニューヨークからJet Blueのフライトで帰宅したときのことです。TSA(運輸保安局)セキュリティチェックで、ブルーカラーのGalaxy Note 7を所持していた女性が、機内ではGalaxy Note 7の電源を入れないようにと念を押されていました。ところが、いざ搭乗の段階で、Galaxy Note 7を機内にすら持ち込めないとJet Blueのスタッフに静止され、大喧嘩に! 結局は、電源を入れなければ持ち込みを認めるとなって、落ち着いたみたいですけど。

運輸省による持ち込み禁止が正式に発表される前でも、一部の航空会社自主的予防措置を講じ、機内で発火事故が生じないように努めていたようです。でも、Antonioさんが語っているように、すんなりと応じてくれるユーザーばかりではないのも仕方ないことに感じられますよね。

1 悲劇の実話集…そのスマホ、機内に持ち込めませんで怒り嘆くGalaxy Note 7ユーザーたち

そして、ついに米国内では、Galaxy Note 7を完全に飛行機へ持ち込むことができなくなってしまいました。

アジアで数週間を過ごし、いよいよバンコクから米国へ翌日に帰国するという段階で、禁止措置を受けて、何度もAT&TとSamsungへ相談の電話を入れました。でも、両方からたらい回しにされ、長く待たされたあげく、靴下にでも隠し持って帰ればいいとアドバイスされる始末! さすがにそれはできないと告げると、後ほど電話を折り返すと一度は切られ、その後は24時間が経過してもなしのつぶてです。

Jamesさんは、こんなふうに語っていますよ。なんとJamesさんは、ずっとiPhoneユーザーだったのに、Galaxy Note 7から初めてSamsungのスマートフォンへ乗り換え、このようなトラブルに巻き込まれてしまったそうです。結局、取りあえずはバンコクのホテルにGalaxy Note 7を預かってもらい、予定のフライトでスマホを手放したまま戻ってくるしかなかったんだとか。

イスラエルへのバカンスにやってくるときは、機内では電源を入れないということでGalaxy Note 7を持ってこれました。でも、一切機内に持ち込めなくなったいま、どうやってカリフォルニアへ帰ればよいのでしょう? 電源を切ってもダメなばかりか、そもそも航空便で送ることすらできません。だけど、持って帰れなければ、返金措置もリベートをもらって機種変更もできないことになります。

すでに米国外にいる人が、飛行機へ持ち込むことすらできなくなったいま、どうやってGalaxy Note 7をリコールすればよいのか? Peterさんの切実なコメントは、もうだれもどうしたらよいのかわからないレベルまで、発火事故が尾を引いている状況を映し出しています。ちなみに、このまま安全にGalaxy Note 7を廃棄してくださいとなったとしても、そもそも防水仕様なので(淡水の)ガリラヤ湖へ放り込んでもダメだし、死海にでも記念に捨てて帰るしかないかと、まさに自虐まじりのコメントで悩み続けているみたいですよ〜。

香港から米国へ休暇でやってきました。ちょうど家族で2台のGalaxy Note 7を、香港で買ってから到着した後、購入したディーラーから全額返金するのでGalaxy Note 7を持ってきてほしいとメールで連絡を受け取ったんです。えっ、でも、飛行機を使わずに、どうやって香港のディーラーへ返せばいいの? このまま空港へ行けば、保安検査場で放棄品として廃棄するしかありません。だけど、2台で1600ドルにもなる買ったばかりのGalaxy Note 7を、ポイと捨てたりできるわけないでしょう!

こちらは匿名希望の読者からの投稿です。現在のSamsungの対応では、購入した国で返金措置を受けるしかないため、米国外から購入したユーザーにとっては、悲劇の選択を強いるものとなりかねませんよね。

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たとえ、国外にいる特殊な状況でなくとも、やはりGalaxy Note 7ユーザーは多大の苦難を忍んでいるみたいですよ。

最初にGalaxy Note 7の交換品を受け取って以来、とくに自分の使っているモデルは問題を起こしていません。でも、やっぱり発火事故は世界で相次いでいるみたいなので、交換品も返品することにしました。休暇先でしたけど、T-Mobileは返品を受け付けてくれましたね。ところが、しばらくスマホがないまま過ごしている間に、鹿が目の前を運転中に横切って交通事故! 夜中に山中で携帯電話がなく、警察は呼べないわ、保険金の請求のために事故現場の写真すら撮れないわ…。

Atulさんは、米国内の旅先で、すぐには飛行機に持ち込めないので返品だけしたところ、なんとも間の悪いウソのような本当のトラブルに巻き込まれたって明かしてくれました。やっぱりこのご時世、たとえリコールのためとはいえ、しばらくの期間でもスマホなしにて生活するのは至難の技みたいです。

なお、ほかにも予想されるトラブルとしては、Samsungの別機種のユーザーであっても、機内への持ち込みを誤って止められてしまう事例です。空港や飛行機で働いている人たちが、問題のGalaxy Note 7と「Galaxy S7」「Galaxy S6」「Galaxy S5」の違いまで見分けられるとは限りませんからね。発火事故の余波は、まだまだ世界の各所で続いていきそうです。

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Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)