Google AssistantをSiriと比較。もっと人間らしいAIのはずでは...?

Google AssistantをSiriと比較

AIファーストの夢と現実のギャップ。

今月発表されたGoogle純正スマホPixel人工知能(AI)を中心に据えたスマートフォンで、発表後のハンズオンでは米GizmodoのAlex Cranz氏も「文脈理解が素晴らしい!」と絶賛していました。

が、そのCranz氏本人が、Pixelをしばらく使ってみた今「やっぱりSiriのほうがいい」と言っています。どのあたりがGoogle Assistantに欠けているのか、以下どうぞ。

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Google Assistantは、直感的じゃありません。米GizmodoのMichal Nunezも、デートスポットをうまく探せなかったと言っていますが、僕はそんな素敵なことをしようとしたわけでもなく、単にちょっといじってSiriと比較しようとしただけです。たしかにGoogle Assistantのほが優れている面もあるんですが、突き詰めれば、まだ騒がれているほどのことはできていないんです。とりあえず動画をご覧ください。

Pixel発表のときは、Googleは彼らの人工知能アシスタントにはいろんなことができると豪語していました。それは単にSiriの競合というだけではなく、映画「her/世界でひとつの彼女」みたいに人間より人間らしい人工知能に向けたステップとなるはずでした。Google Assistantはユーザーの習慣を学習し、より直感的に使えて、シームレスに生活の一部となっていくものと期待されました。

たしかにGoogle Assistantは、シンプルな質問は理解してくれるし、上の動画にあるように、Siriより返事が速いことも多いです。時間とか今いる場所とかを確認したいとき、Google Assistantのほうが2〜3倍速いんです。

それに、Google Assistantはちゃんと学習もします。Siriも個人的な好みはひとつかふたつくらい覚えてくれてて、たとえば僕はSiriに、僕のことを「宇宙の支配者様」と呼ぶように教え込みました。でもSiriが学べることやその学び方は、Google Assistantに比べれば全然大したことないです。

たとえば、Google AssistantとSiriにアメフトのダラス・カウボーイズの試合経過を聞いてみて、そのあと僕の好きなチームはどこか聞いてみました。すると、Siriはふたつめの質問の意味がよくわからない様子でしたが、Google Assistantはすぐに理解し、さらにダラス・カウボーイズが好きだということを記憶させたいかどうかも確認してきました。僕はそれにイエスと答え、Google Assistantはその通りにしました。まるで魔法みたいでした。

Google AssistantをSiriと比較 2

でもGoogle Assitantのすごさもそこまでです。それは確かに速いし、学習するんですが、複雑な質問を理解できないんです。多くの人はコンピュータのロジックに通じていません。普通のユーザーとは、たとえば麻雀アプリを開こうとして毎回うっかりSiriを立ち上げてしまう僕の母親であったり、酔っ払ってSiriとチャットする僕の友だちなんです。

普通の人は、デジタルアシスタントと会話をしたがっているんです。みんな、それが狭くて限定的であろうとも、人間のような関係性を求めてきます。たとえば「お医者さんに行かなくちゃ(I need a doctor)」とか「クッキーはどこで買えるかな(where can I get some cookies)」みたいな簡単な質問を理解できないデジタルアシスタントは、良いアシスタントとは言えません。Google Assistantは「お医者さんに行かなくちゃ」は2回に1回しか理解しなかったし、クッキーの質問では毎回、変なYouTube動画を返してくるだけでした。それに、Siriみたいな会話をしようとはしないんです。

Siriは、「僕のこと好き?」とか、「Google Assistantってどう?」とか、他愛もない質問にしなやかに対応してくれます。それに対しGoogle Assistantはいかにも冷たく機械的です。「質問が理解できません」というのがお気に入りの回答です。これから世界を、我々の機械とのコミュニケーション方法を変えようとしているデジタルアシスタントにしては、そんな回答はあまりにお粗末ではないでしょうか。

Alex Cranz - Gizmodo US[原文

(福田ミホ)