製造の息づきはグルーヴへ。町工場×電子音楽プロジェクト「INDUSTRIALJP」

製造の息づきはグルーヴへ。町工場×電子音楽プロジェクト「INDUSTRIALJP」 1

繰り返すメカニカル・リズム。

正確無比なギア、うなるプレス機、切削ドリルが斬り出す高音などなど。多様にしてグルーヴィな機械の息遣いにフォーカスした、町工場をレーベル化するプロジェクト「INDUSTRIAL JP」が始動しました。

気鋭のトラックメーカーたちと日本のさまざまな町工場がコラボしたこのプロジェクトは、各地の工場で流れる小気味の良い音や映像をサンプリングし、かたちにしたもの。公式サイトとYouTubeチャンネル6人のアーティストによる作品が公開中です。

それぞれの動画で字幕をオンにすると、詳細が表示されます。

小松ばね工業×DJ TASAKA「KOMATSU BANE」。同工場で作られたばねは、ジャンボジェット部品の一部などにも使われているとのこと。また、「INDUSTRIAL JP」のプロジェクト自体が、工場の社員が撮影した本映像が着想のもととなっているそうです。

浅井製作所×Dorian「ASAI NEJI」。草加市にある工場で、1日に約40万個のねじを絶え間なく製造するとのこと。ハートビートに刻まれるテンポとインダストリアルな工場ポップチューンの妙、新感覚です。

新栄工業×DJ Gonno「SHIN-EI Press」。あらゆる部品を作り出す、千葉のプレス加工工場。常に鳴り続けるプレス音がキャッチーなサウンドアイコンとなって、ブレッシーな表情を作っています。一回のプレスのことをショットと呼ぶそうです。

坂本製作所×Cherryboy Function「SAKAMOTO Metal」。五反田にある工場で、ねじの入る側の部品「インサート金物」を作っています。塗装のはげた切削機や飛び散る油、まさしく金属ッという印象のキュンギュンした音とよくお似合いです。

五光発條×Sountrive「GOKO BANE」。五光発條は神奈川県にあるばね工場で、押しバネ、引きバネ、ねじりバネなど、さまざまな形状のばねを製造しています。四方のアームが一本の針金を次々に加工していきますが、複雑な立体構造であっても迷わず曲げていく様子は驚きです。

最後は、東京の羽田にある岩佐歯車製作所×Inner Science「IWASA HAGURUMA」。発生する摩擦熱をおさえるために多量の機械油を使っているそうですが、降り注ぐ油はどこか美しく、きらびやかなトラックもそのイメージを助長させそうです。ギア萌えファンにはたまらない映像かもしれません。

日本のものづくりテクノロジーとセンシティブなミュージックの調和。レーベルというかたちでこういった攻め攻めな企画が始まるのは珍しいような気もしますし、以降の動きにも要注目です。

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image: YouTube
source: INDUSTRIAL JP, YouTube1, 2, 3, 4, 5, 6

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