Googleのラリー・ペイジ氏出資の空飛ぶ車。プロトタイプを目撃される

Googleのラリー・ペイジ氏出資の空飛ぶ車、プロトタイプを目撃される

ヘリコプターみたいにホバリングしてたみたいです。

Google共同創業者・AlphabetのCEOであるラリー・ペイジ氏が出資する「自動で空飛ぶ車」のプロトタイプが、カリフォルニア州ホリスターの空港で目撃されたと、Daily Mailが伝えています。

目撃情報によると、そのプロトタイプは空中でホバリングしていて、その後すぐに垂直に降りてきたそうです。

このプロトタイプを開発しているのはZee.Aero。2010年に創業し、NASAやボーイング、SpaceXなどから人材を引き抜いて今では150人の社員がいます。本社はGoogleと同じシリコンバレーにありますが、今年5月に本社から車で数十分のホリスター市民空港に隣接する1エーカー(約4000平方メートル)ほどの土地の賃貸契約を結んだことがわかっています。そこにオフィスビルや駐機場を建設する予定とされていて、これから飛行実験をより頻繁にしていくための準備を着々と進めているようです。

Zee.Aeroによる空飛ぶ車のデザインは、特許情報からも確認されています。特許文書のひとつには、自動車サイズの飛行機が描かれていて、今回目撃されたプロトタイプとよく似た形状です。

Zee.Aero 空飛ぶ車 特許デザイン

ペイジ氏からZee.Aeroへの出資額は1億ドル(約104億円)と言われていて、Googleとしてではなく、あくまで個人的に出資しているようです。彼はまたZee.Aeroと同様に空飛ぶ車を開発しているKitty Hawkにも出資しています。

Kitty Hawkは2015年創業で、社長はGoogleの自動走行車プロジェクトを率いていたセバスチアン・スラン氏となっています。Daily Mailによれば、ペイジ氏はKitty HawkにもZee.Aeroと同じく1億ドル出資しているそうです。

ただペイジ氏は出資についてオープンにされることは望んでいないそうで、Bloombergでは関係者10人にそのことを確認できたそうです。って、「内緒ですよ」とか言いながら10人が認めてるってのは…こういうのを公然の秘密っていうんですよね。

空飛ぶ車開発プロジェクトは、世界のあちこちで立ち上がっています。たとえばエアバスは2017年のプロトタイプ完成を目指していますが、スタートアップのAeromobilは、プロトタイプどころか完成品を2017年に発売すると大きく出ています。一方Terrafugiaでは控えめに、ローンチ目標を2026年としています。ヨーロッパでは、欧州宇宙機関(ESA)からスピンアウトしたLiliumもすでにプロトタイプを公開しています。

日本では有志団体のCart!vatorが、2020年の東京オリンピックで聖火台に空飛ぶ車で火を灯すことを目指しています

で、実際いつごろ我々が空飛ぶ車に乗れそうかっていうと、Bloombergでは数年後程度と見ています。NASAの航空エンジニアのMark Moore氏はBloombergに対し、こう語っています。「過去5年間で、(空飛ぶ車の)基礎となる技術には多大な進歩がありました。今後5〜10年は、信じられないようなものになるでしょう」

とはいえ、空飛ぶ車の実現にはまだ技術的・法的課題も多く、そこを誰がどう突破していくのかはまだまだわかりません。そのためには何はともあれ資金が必要、ということで、ペイジ氏のようなIT長者がその潤沢な資金を投入してくれてるのはありがたいことですね。

image by Jakub Mosur - Flickr
source: Daily Mail, Bloomberg

(福田ミホ)