宇宙に輝く銀河の数、考えられていたよりも10倍も多かったらしい

宇宙に輝く銀河の数、考えられていたよりも10倍も多かったらしい 1

星の数を数えてみたら…?

都会の喧噪を離れ、夜に澄んだ空を見上げれば、満天の星に感動することでしょう。宇宙に輝くお星さまの数って、どれくらいなんでしょうね。

実は古くから最大の宇宙の謎の1つとなってきました。この謎を解く方法としては、それぞれの星が属する銀河の数を調べ、各銀河に含まれる星の数からこの宇宙に存在する星のすべてを数えるというアプローチが一般的です。そして、地球からハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)を用いて、もっとも遠い場所で観測される銀河までを数えきり、宇宙には1000億から2000億もの銀河が存在しているという結果がはじき出されてきたはずだったのですが…。

このほど英国のノッティンガム大学で天文学の研究を進めるChristopher Conselice氏が中心となって、過去のハッブル宇宙望遠鏡の観測写真などを収集し、宇宙の成り立ちをステージごとに分析できる3Dモデルを製作。まもなく「Astrophysical Journal」へ正式に発表される研究結果によれば、実際には誕生しているにもかかわらず、地球から遠すぎたり、暗すぎたりして、ハッブル宇宙望遠鏡の観測レベルではとらえられない銀河が非常に多く存在していることが判明したそうですよ。

つまり、数にするならば、これまでに把握されてきたものと比較して、少なくとも10倍から20倍も多くの銀河が、ハッブル宇宙望遠鏡で観測可能な範囲の宇宙空間に存在していると発表されています。そして、この新しい計測値から導き出される、宇宙に輝く星の数は、700セクスティリオン。あまり聞き慣れないかもしれませんが、セクスティリオンとは10の21乗を示す単位です。つまり、7の後ろに0を23個並べた数の星々が、いま宇宙に輝いているということに!

まだ宇宙の90%以上の銀河は、研究対象とすらなってこなかったという現実は、われわれの理解を凌駕するものだ。次世代の望遠鏡で、こうした未知の銀河の観測が進むとき、どのような驚くべき新発見が飛び出してくるのか、まったく予想もつかない。

今回の発表で、Conselice氏は、このようなコメントを発表しています。ただ、あくまでもハッブル宇宙望遠鏡で観測できた範囲内での宇宙の話にすぎません。その観測エリアを超えて、もっともっと先に広がっているであろう宇宙には、どれほど多くの銀河があり、膨大な数の星たちが輝いているのか? なんだか途方のない話ですが、まだまだ宇宙には、人類の知らない世界がたくさん存在していることだけは確かなようですね。

ハッブル宇宙望遠鏡の関連記事:
その美しさに恍惚。ハッブルが捉えた、かに座星雲の内部
銀河団が激突直前! ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた美しい写真
木星の衛星エウロパ、氷の下から海水が200kmの高さに噴出?
宇宙がまるごと食べられる…ハッブル望遠鏡からの写真をプリントしたようなネビュラ・ケーキ!

image by NASA, ESA, and J. Lotz (STScI)

source: Hubble Space Telescope

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)