「PlayStation VR」特集

これはアートへの没入と突入。リズム・バイオレンスな「THUMPER」はモテゲーでもあった 1

インテリジェンスの高まりを感じる。

多くのゲームメディアから表彰され、日本では文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門にて優秀賞を受賞したゲーム「THUMPER」。いわく、リズム・バイオレンスゲーム。つまりは暴力的音ゲー。なるほど、つよい。

実は昨年の東京ゲームショウで触ったことがあって、その時はVRではなくスタンダードなPCモニターでプレイしました。異彩を放つグラフィックはインディーズブースにおいてもかなり特異な存在でした。

今回ギズが体験したVR版「THUMPER」では、その世界観表現濃度はさらに強まっている印象です。

こちらは、ギズがYouTubeにてライブ配信したプレイ映像です。

高速で進むメタリックな昆虫が自機。BGMに合わせて光の弾が着弾するのでそのタイミングに合わせてボタンを押していきます。ほかにもカーブ地点ではボタンを押しながら左右キー、トゲ地点では上キーなどがパターンとして混合。

これはアートへの没入と突入。リズム・バイオレンスな「THUMPER」はモテゲーでもあった 2

独特なのはBGMで、いわゆるところのポップス的なものではなく、おどろおどろしいサウンドスケープの裏にズッシリとした四つ打ちが鳴り続ける不穏な様相をかもしています。ポイントによっては映画音楽的なアオリ(予告とかでよくある音程が上がっていくアレ)が入り、非常に緊張感が高められる効果も。ボタンを押す間隔も再現性に乏しいパターンが続くので、リズムゲーといってもアゲアゲになれるわけでは決してありません。ただし、ちゃんと拍には沿っています。

これはアートへの没入と突入。リズム・バイオレンスな「THUMPER」はモテゲーでもあった 3

雰囲気だけで言うならば、アートの世界にダイブしている感じでしょうか。流体金属的なレールやブラックホールのような背景をじっと見続けていると、脳の奥で何かが研ぎ澄まされていくような、そんな感覚が確かにあります。一口にハイスピードでレーシングな爽快感と表すよりも、不穏と没入感を反射神経で御する興奮があり、なんとも名状しがたい気分です。プレイルームで遊んでてもやや無口気味でしたし、自宅プレイだとモアサイレンスでしょう。

しかし、体験としてはとても楽しく新しい。緊張と緩和がぞりぞりと続く疲労指数の高いゲームですが、なんかこう、プレイするだけでインテリジェンスが高まりますね。ウイスキーのようなゲームとでもいいましょうか、モテ度の高いゲームです。モテゲーです。

総評としては、「僕は好き」です。人を選ぶ類いのタイプのゲームだとは思うので、むしろこのメタル昆虫を見てキュンと来た人はインテリジェンスの素質アリです。前衛ゲーム体験で高まる、知性。高まれ、モテ度。

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source: THUMPER

(ヤマダユウス型)