後ろに漕ぐと前進する車いす。そのユニークなデザインに隠された機能性とは

後ろに漕ぐと前進する車いす

デザインのちからで、ありふれたものがもっと使いやすくなる。

前に漕げば前進する、というのが一般的な車いす。ところがRoChairの車いすは、それとは「真逆」の方式を取っているのです。

RoChair ユニークなデザイン

さかのぼること2011年、当時のRoChairの車いすは、足元から座面中央に伸びるレバーを、ボートを漕ぐように前後に動かすことで前進する型破りなデザイン(上の画像)が特徴でした。

それから5年経ち、ルックスこそ一般的な車いすに近くなったものの、使い方は今回もやっぱりユニーク。一般的な車いすは、車輪を後ろに漕ぐと後退するものですが、RoChairが新たに開発した「Rowheels」は後ろに漕ぐことで前進するのです。

こちらは、RowheelsのYouTubeチャンネルが公開した紹介動画。

前進するのに後ろに漕ぐなんて、慣れるまでは正直ややこしいかもしれません。でもこうしたデザインには隠れた機能性があるのです。

なんでも、車輪を前に押すのではなく後ろに引くように腕を動かすことで、より自然に肩や背中の筋肉を使うことができるのだそうです。これにより筋肉の負担は25%軽減されて、疲労や怪我のリスクも減らすことが期待できます。

Rowheelsのお値段は2,100ドル(約22万円)。医療保険でカバーできなければ、筋肉への負担は減っても金銭的な負担はかかりそう…なんて正直思っちゃいますが、バリアフリーユニバーサルデザインが多くの国で浸透しつつある現代、どんどんこうした意義あるデザインが日常に溶け込んでいくといいですね。

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image by RoChair, Rowheels
source: Rowheels via New Atlas

Andrew Liszewski - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)