シベリアでの山火事、この夏ずっと燃えたままだった

シベリアでの山火事、この夏ずっと燃えたままだった

夏の終わりとともに自然鎮火...とはならないようです。

都会で生活する人にとって、どこか縁遠い話のようにも感じる山火事。しかし、世界を見渡すとカナダアメリカでは日常的に被害が報じられています。そのなかでもシベリアでは、今年の夏のあいだずっと、猛烈な山火事が起きていたことが明らかになりました。

もともとシベリアの亜寒帯林で大きな山火事が発生するのは、さほど珍しいことでもありませんでした。ところがここ数年で山火事の範囲は広がり、そのスケールは、歴史上最も猛烈な夏の火災だといわれています。

米Gizmodoの取材に対して「今年は異常だった」と語ったのは、ロシアのクラスノヤルスクにあるシベリア連邦大学で、生態学と環境学教授を務めるSergey Verkhovetsさん。特に、シベリア北西にあるヤマル半島と中東部のヤクーチア地域の被害が深刻であることを伝えています。

さらに同氏は、今年の夏の火災シーズンが秋まで続く要因は、長引いた乾季異常な暑さであることを指摘しています。

シベリアの山火事 煙がロシアを覆う

2016年7月19日、シベリア北西部での山火事 image by NASA Earth Observatory

9月18日、NASAの人工衛星「スオミNPP」によって撮影された画像からは、山火事による煙がロシア中央部を覆っている状況が確認できます。

7月に公開されたグリーンピース・ロシアの調査によると、今年だけでも35万平方キロメートルが燃えたことが明らかになりました。しかしながら、同様の期間を計測したにも関わらず、ロシア政府は6,690平方キロメートルと少なめの数字を公開しているのだとか。果たして実際の被害はどれほどなのか…ロシアの林野庁とグリーンピース・ロシアの両サイドに取材を試みている、米Gizmodoから最新情報が入り次第、お伝えします。

さらに視点を広げてみると、もっと懸念すべきことがあります。

その多くが雷雨によって発生するとされる山火事。発生後は、近隣の村やインフラに支障がない限り、鎮火されることがないままだそう。

そして、今後シベリアの火災シーズンが常態化する場合に考えられる原因は、温暖化の加速といいます。Verkhovetsさんは「地球温暖化によって夏の山火事の被害範囲は広がり、秋まで長引いている。気候変動の直接効果として、シベリアの火事はもっと猛烈になる我々は予測している」とコメントを残しています。

今後も、温暖化が原因で私たちが予測できないほどの大きな被害が、他にも起きるかもしれないと考えると、この山火事の重大さにより注目するべきかもしれません。

top image by NOAA/NASA

Maddie Stone - Gizmodo US [原文

(Rina Fukazu)