まるでアスリートやファイター! 難病の子どもの支援基金が作った、大胆なプロモーションビデオ

まるでアスリートやファイター! 難病の子どもの支援基金が作った、大胆なプロモーションビデオ

がんばれ、負けるな、ちびっ子たち!

ガン嚢胞性線維症などの難病に苦しむ子供たちを助ける基金や団体は数多くありますが、そういった団体のプロモーションとなると、どういうものを想像しますか?

ベッドで苦しむ子供、それを悲痛な表情で見つめる両親。あるいは、基金のおかげで希望を見いだせた家族の笑顔。どちらかというと悲しげで、同情や共感を誘うものが多いのではないでしょうか。もちろん、苦しんでいる人たちのために募金を呼びかける以上、同情を誘うのは間違っていないし、悪いわけでもありません。

でも逆に、病気に立ち向かう子供たちを勇敢な戦士のように描いてはどうでしょう? そういったコンセプトで生まれたのが、SickKids Foundationのプロモーション映像です。

カナダはトロントで活動するSickKids Foundationは、「経済状況に関わらず、病気の子供を全て手当てする」という目的のもとに1875年に設立された小児専門病院から始まり、1972年に病院から独立した基金として誕生しました。集められた募金は病院の運営や研究だけに留まらず、ガーナでの看護師の育成カリブ諸国で子供のガン治療の改善にも貢献しています。

SickKids Foundation プロモーションビデオ 1

SICK ISN'T WEAK(病人は弱くない)」という言葉から始まり、決意に満ちた表情で手術室に向かう子供や、準備する執刀医、子供たちを笑わせるためにメイクするホスピタル・クラウン。その姿は、試合に向かうボクサー戦場に赴くソルジャーのようで、思わず一緒に戦いたくなる、応援したくなるような映像に仕上がっています。

今回のキャンペーンは「VS」と名付けられ、子供たちや病院がさまざまな障害と戦っていること、そして勝っていることを表現しています。「胸が締め付けられるような瞬間は確かにいくらでもあります。けど同時に、治療に成功して素晴らしい瞬間にも出会えるんです」とは研究副主任のRulan Parekh先生。

ちなみに登場している子供たちは、実際にSickKidsで治療を受けて完治した子や、現在も闘病生活を送っている子たちです。例えば、クライマックスに手術室で心停止する少年はHartley Bernierくん。彼はヒルシュスプルング病という先天性の病気で、産まれてすぐ腸閉塞が発生しました。

SickKids Foundation プロモーションビデオ 2

彼が除細動器でショックを受ける演技をしている間、「親としては、思わず妻と二人で見合わせてしまうこともありました」と、Hartleyくんの父親のDanielさんはThe Starで語りました。生まれた直後に危機を経験した2人にとって、その場面は絵空事ではなかったのです。「でも、撮影現場が明るくて和んでいたのは、Hartleyがすごく楽しんでいたからだと思います」と母親のAshleyさんも答えました。

今でも点滴と血液希釈剤を毎日投与せねばならないHartleyくんの戦いは、まだ終わっていません。ですが、彼の元気がDanielさんたちにも元気を与えてくれるそうです。「あの子は負けん気が強いんです。皆が団結して勇気を持てば、それは強力なエネルギーになります」とDanielさん。Hartleyくんたちの映像を見ているこちらも元気になりそうです!

image by SickKids Foundation, Nikki Ormerod/WESTSIDE STUDIO
source: SickKids Foundation, The Star

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