ロックしてあるコンピューターをも乗っ取れてしまう、5ドルのハッキングデバイス

ロックしてあるコンピューターをも乗っ取れてしまう、5ドルのハッキングデバイス

自作でもここまでできてしまうとは恐ろしい…

ドローンを使って他のドローンをハッキングしたりクレジットカードの磁気ストライプリーダーを騙すデバイスを作ったり、YouTubeにてさまざまなハッキングを紹介しているSamy Kamar氏ですが、今回はかなり恐ろしい作品を作ってしまいました。「Poison Tap」と名付けられたこのデバイスは、例えロックされているコンピューターであってもおよそ1分でバックドアを仕込んでしまいます

Kamar氏のバックドアを仕込む方法は奇抜な上に非常にクレバーです。Poison Tapは標的のブラウザーキャッシュを狙い、そこに悪質なコードを流し込みます。一般的な攻撃はコンピューターにマルウェアを仕込もうとしますが、代わりにブラウザーキャッシュを使うことで複数のセキュリティ対策やアンチウィルスソフトをくぐり抜けてしまうのです。

Poison Tapのソフトウェアは5ドル(約550円)のRasberry Piに収納されたmicroSDカードに入っており、コンピューターに接続されるとLAN/USBデバイスのように振る舞い、内部の設定によってコンピューターのネットワークトラフィックがPoison Tapに流れるようにするのです。そこからPoison Tapは、ブラウザーからほぼすべてのサイトのクッキーとセッションを取り込んで保存します。最後にコンピューターの内部ルーターへアクセスが完了したらゲームオーバー。ここまできたらアタッカーは相手のコンピューターにオンラインからコードを送り込むことができます。Poison Tapが抜かれた後もバックドアはコンピューターに残るので、アタッカーは被害者のコンピューターを実質完全支配できます。

Kamar氏はPoison Tapのソースコードを公開しているので、未来のハッカーはこれを誰でも試すことができます。彼によれば、Poison Tapからコンピューターを守るためには暗号化して、離れるときには必ずスリープモードにすることを勧めています。あるいはポートをセメントで固めることも有効だそうです。

差し込んだらコンピューターが破壊されるUSBスティックやら、自作で作れる物がどんどん物騒になっているので、いっそのことそうしちゃったほうがいいかも知れませんね?

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images: Samy Kamar
source: Wired

William Turton - Gizmodo US[原文
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