映画『遊星からの物体X』の幻の前日譚のクリーチャー集が公開

映画『遊星からの物体X』の幻の前日譚のクリーチャー集が公開 1

大人の事情でボツになりました。

ジョン・カーペンター監督によるSFホラー映画『遊星からの物体X』(1982年)といえば、異星からやって来た謎の寄生菌によって犬や人間がおぞましいクリーチャーこと「それ」に変異する姿が、世界中の映画ファンのド肝を抜いた傑作です。

2004年には、Sci Fi Channel(現Syfy)でのリメイク&前日譚を制作する企画が浮上するも頓挫し、2009年にユニバーサル・ピクチャーズに再浮上、そして2011年に再再浮上し、『遊星からの物体X ファーストコンタクト』が公開されるという経緯がありました。

しかし、2004年に頓挫した企画の裏で、ボツになったクリーチャーも数多く存在したようです。まずは、コンセプト・デザインを作ったスタジオがまとめた動画をご覧ください。グロテスクなものばかりなので、閲覧注意です。

こちらはBLOODYDISGUSTINGが取り上げた、特殊効果スタジオV.G.P. Effects and Designのオーナー、Vincent Guastiniさんが公開したもの。

すでにコンセプトアートだけでなく立体の彫像も作られていたようです。

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Guastiniさんいわく、これらのデザインはかつて独自に作った『トリフィドの日』のリメイクを見て気に入ったSci Fi Channelからの電話による依頼で、制作を始めたそうです。

いったん大人の事情で話はなくなったものの、企画がユニバーサルへ移ってからも最初に連絡をもらい、いろいろと追加と焼き直しをしてプレゼンを敢行。これまた気に入ってもらったはずなのに……まーた大人の事情で別のスタジオが関わることになり、これらのデザインは最終的にはボツとなったそうです。

Guastiniさんが言うには、ここまでさせておいて最後は「作ったものを持ってとっとと出ていきな」くらいの扱いを受けたとのことなので、さぞやご立腹だったことでしょう。

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『遊星からの物体X ファーストコンタクト』はクリーチャーや変異の姿がCGで作られているのですが、それはそれでかなりの完成度だったため、Guastiniさんもそこは認めています。

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これらは1982年度版を意識して似せたデザインにしたのだとか。今になって公開されたのを機に、何か新たな動きが始まると良いですよね……。このまま埋もれてしまうのは、あまりにももったいない!
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image: vimeo
source: vimeo, Facebook via BLOODYDISGUSTING

岡本玄介