実現するには問題が…。「Touch Bar搭載の外付けキーボード」がそう簡単には作れない理由

実現するには問題が…。「Touch Bar搭載の外付けキーボード」がそう簡単には作れない理由

問題と問題の板挟み…。

10月にApple(アップル)が発表した新型MacBook Pro。最大の特徴といえば、従来のファンクションキーの代わりにタッチディスプレイの「Touch Bar」が搭載されたことですよね。そして、この発表を受けて、「今後、外付けのキーボードでもTouch Barを搭載したモデルが登場するのではないか?」と感じたMacユーザーもいるのではないでしょうか。

たしかにAppleは、iMacやMacProといったデスクトップのMacに向けた外付けの「Magic Keyboard(マジック キーボード)」を以前から販売しているので、「Touch Bar搭載の外付けキーボード」が登場してもおかしくありません。

しかしながら、この製品を実現するには「Magic Keyboardに液晶つけて、はい完成!」とはいかず、いくつかの問題を乗り越えないといけないようです。

以下は、「Touch Bar搭載の外付けキーボード」を実現するためにAppleが乗り越えなければいけない問題と、それに対して考えられる解決策です。

1. 価格の問題

現在、Appleが販売しているMagic Keyboardの価格10,800円。ここにTouch Barを搭載するとなれば、価格はいくらになるのでしょうか?

新しく発表された13インチのMacBook Proには「Touch Barが付いたモデル」と「Touch Barが付いていないモデル」がありますが、その価格差はちょうど3万円

この2つのモデルは、プロセッサメモリグラフィックスなどのスペックにも差があるので、この価格差はTouch Barだけによるものではありません。ですが、「Touch Bar搭載の外付けキーボード」が実現されれば、価格もプレミアムなキーボードになることは間違いないでしょう。

2. バッテリーの問題

今回発表されたMacBook Proに搭載されているTouch BarはOLEDで、消費電力は従来の液晶より小さいでしょう。しかし、充電式のワイヤレスキーボードでTouch Barの液晶を駆動させるためには、より多くのバッテリーを搭載しないといけません。

このバッテリーの問題に対して、Appleに関するニュースを扱う9to5Macが、いくつかの考え得る解決策をあげています。

1. キーボードを分厚くする

単純にキーボード本体を分厚く設計して、より多くのバッテリーを搭載する解決策。

「外付けキーボードは基本的にはデスクの上に置いて使うので、分厚くなることや重くなることは大した問題ではないだろう」と言及しています。

2. キーボードを大きくする

上と似たような解決策ですが、こちらは本体は薄いまま、キーボードの面積を大きくして多くのバッテリーを搭載するという方法。たとえば、テンキーなどの補助キーを設けることで、より多くの面積を確保することができます。

3. 有線キーボードにする

そもそもワイヤレスキーボードにせず、有線キーボードにするという方法。有線接続のバスパワーで電源をまかなえるのであれば、バッテリーの心配は必要ありません。

しかしながら、この有線化という解決策はあまり現実的ではないと指摘されています。それは、iPhone 7からイヤホンジャックを取り除いたように、近年のAppleはワイヤレスへの取り組みに注力しているからです。

4. Touch Barの消費電力をなるべく抑える

Touch Barの消費電力を抑えて、少ないバッテリーでも長時間使用できるようにする方法。今後のMacBookシリーズにも応用でき、将来性はありますが、消費電力を抑えるための開発をせざるを得ないので現実的ではないかもしれません。

Appleの公表によると、現行のMagic Keyboardは1回の満充電でおよそ1カ月使用できるとしています。この使用時間を保つために、どのくらいのスペースを確保してバッテリーを追加する必要があるのかは明確ではありません。

そして、価格とバッテリーの問題は互いに影響しあうことも考慮しなくてはいけません。バッテリーを増やせば増やすほど、価格も上昇するという板挟みの状態にあるのです…Appleはどこで折り合いを付けるのでしょうか。

実現すればこうなる

そんななか、先日「Touch Bar搭載の外付けキーボード」を予想して制作されたレンダリング画像が、海外の掲示板サイトのredditに投稿されました。

タッチバーつき外付けキーボード 1

タッチバーつき外付けキーボード 2

タッチバーつき外付けキーボード 3

通常のキーに加え、テンキーなどの補助キーを搭載しており、長いTouch Barが特徴的です。先ほどあげた「キーボードを大きくする」という解決策に近いモデルとなっています。


デスクトップのMacユーザーなら羨んでしまう「Touch Bar搭載の外付けキーボード」。問題を見る限り、そう簡単には実現はしなさそうです。しかし、Appleが「デスクトップのMacにはTouch Barを提供しない」という方針をとらない限り、発表される可能性はあるのではないでしょうか?

新型MacBook Proが登場した時のように、もう一度Touch Barであっと言わせてほしいですね。

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source: 9to5Mac, reddit, Apple 1, 2

(山本勇磨)