開票結果が怪しい? 米大統領選が激戦州で票の再集計へ

開票結果が怪しい? 米大統領選が激戦州で票の再集計へ

圧勝に見えて、実はそうでもない…?

ヒラリー・クリントン氏が一般投票で200万票の大差を広げ、ドナルド・トランプ氏が「不正票だ!」と連続ツイートする中、だったら激戦州で開票をやり直そうじゃないかという話になってきました。

緑の党のジル・スタイン大統領候補が感謝祭の週末、オンラインで再集計の資金を集めたら、あっという間に集まって、ウィスコンシン州選挙管理委員会が受理。トランプ氏はまたまた激怒しています。

開票結果が怪しい?

再集計を求めているのは、3つの激戦州(ウィスコンシン、ペンシルバニア、ミシガン)です。

アメリカの選挙人投票数は、州別に1票でも勝つと、その州の選挙人票がごっそり動くため、結果は290対232票でトランプ圧勝でしたが、実は一般投票数はそれぞれ1.2%以下の僅差。この3州でヒラリーが勝っていたら結果は逆転していたのですね。

ウィスコンシン(選挙人10票、全300万票):票差2万8000弱(0.7%)
ペンシルバニア(選挙人20票、全600万票):票差6万(1.2%)
ミシガン(選挙人16票)     僅差(0.3%)過ぎるため未判定

3州の開票結果をウィスコンシン大学J. Alex Halderman教授(同大コンピュータセキュリティ研究所長、トップ写真)と投票権専門のJohn Bonifaz弁護士をはじめとする専門家グループが調べてみたところ、紙より電子投票所のほうがヒラリー票が低く、その差は7%にもおよんでいました。そこでハックあるいは不正操作としか思えないと、グループがクリントン陣営に働きかけていたものです。

この疑惑を最初に伝えたNew York Magazineが書いているように、ホワイトハウスは不正の形跡はないとして、政権移行に集中しています。クリントン陣営も最初は静観の構えでした。そこで、「このままじゃ再集計申請の締め切り(ウ州は25日、ペ州は28日、ミ州は30日)が過ぎちゃう!」と泡沫候補のジル・スタイン博士が登場したというわけですね。

再集計の費用は当初250万ドルで間に合うって話だったのですが、450万ドルに上がり、最終的には700万ドルに跳ね上がりました。もう今からだと徹夜で間に合うかどうかなので、それぐらいかかっちゃうんだそうな。そんなに集まらんだろう…と思っていたんですが、今見たら、もう届きそうな勢いでした。それだけ不満があるってことなのね…。

video: CNN

まさか開票結果が覆ることは100%ないとは思いますが、今回はロシアが夏にアリゾナとイリノイの投票所をハックして問題になっていますし、Halderman教授は開票マシンハックの実演で知られる専門家。予断を許しません。

何よりも、あれだけ不正投票、不正投票と騒いでいたトランプ氏が、やり直しが決まった途端、「ジル・スタインの売名行為」、「詐欺ペテン」と口汚く罵っているのが一番怪しいぞ!と思うのは私だけでしょうか…。次期大統領なんだから、どっかり構えていればいいじゃないですかね。

再集計で結果が覆ると、12月19日の選挙人投票(これが終わるまで実はまだ大統領確定ではない)にも影響してきますからね。互いの不正バッシングはもう3週間続きそうです。

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Top image: C-Span
source: New York Magazine, J Alex Halderman
参考: Jill Stein 2016, C-Span, CNN

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(satomi)