MITが開発した安価でシンプルな人工筋肉。SFファンも盛り上がる新たなテクノロジー

MITが開発した安価でシンプルな人工筋肉。SFファンも盛り上がる新たなテクノロジー 1

鍵を握るのは、ナイロンファイバー

人工筋肉」なるものが登場したのは、さかのぼること数十年前...。動物や人間の筋肉を参考に開発されたものは、高価で耐性が弱く、本物の筋肉とちがって自己再生力も欠けていました。

そこで、もっと安価でシンプルな人工筋肉の開発に努めたMITの研究者が注目したのがナイロンファイバー。温めると、長さが縮んで直径は拡がり、特定のパターンに曲げられることが明らかになりました。

ファイバーにどれくらいの温度の熱をどの方向から与えるか正確に把握することで、研究者たちは何度も、そして正確に、ナイロンファイバーを動かせるといいます。たとえば上記のGIF動画では、熱に反応して動くファイバーが画像左では円形に、画像右ではリサジュー曲線を描いているのがわかります。MITが公開しているYouTube動画を見てみましょう。

たしかに人工筋肉の動きは不思議で趣深いけれど、アスリートたちがリアルな筋肉を使って挑む競技や試合を観るのと比べたら、正直ちょっぴり退屈かもしれません。

そこで気になるのが、この優れたテクノロジーは今後、どのように活かせるかということ。

研究者たちは、いずれこうしたシステムが生物医学装置ロボットのグリップ機械の部品など...さまざまに活用できることを示唆しています。それも安価であることから、一部の富裕層に限らず広く普及する可能性は大いにありそうです。

さらにこのニュースを受けて賑わったのは、どうやらテック業界だけではなかったみたいです。精巧なアンドロイドたちが暮らす体験型テーマパーク「West World」の世界にまた一歩、近づきつつある...なんて、いま欧米で大流行中のSFドラマファンも盛り上がっているようです。

リアルな人型ロボットよりも、個人的にはこの技術で動物など子ども向けのぬいぐるみやおもちゃが動いたり、テーマパークのキャラクターが動いたり...なんて夢みたくなります。みなさんは、こうした人工筋肉のテクノロジーによってどんなことができると思いますか?

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image by YouTube
source: MIT News, YouTube
参考: Wikipedia

Andrew Liszewski - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)