Touch BarなしのMacBook Proレビュー:MacBook Airの代わりとなるでしょう

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先月の終わり、日本時間10月28日に発表された新型MacBook Pro。大きな刷新に対していろいろな意見が飛び交っています。その大刷新のひとつとしてあげられるファンクションキーの代わりとなるTouch Bar。発表当日中には、「Touch Barなし」モデルのMacBook Proの販売が開始されました。米GizmodoのChristina Warren氏がそのTouch BarなしMacBook Proをレビューしています。以下、どうぞ。

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2008年にMacBook Airが衝撃デビューしてから早8年。MacBook Airはスタンダードなラップトップとして普及し、長く愛されてきましたが、今後のバージョンアップは望まれず、11インチモデルも販売終了となりました。

Touch BarありのMacBookは最安でも17万7800円からとなり、これまでのMacBook Airの価格帯からするとかなりお高いですよね。悩みますよね。ここまで高くなくても、軽くてスペックも値段もそこそこで標準的なMacBookがほしいんだけど…そんなユーザーにはTouch BarなしのMacBook Proが最有力候補です。

Touch Barも、i7のプロセッサーもないし、Thunderbolt 3(USB-C)ポートは4つも付いていません。Appleは従来のMacBook Airユーザーがコアターゲットであるとみていると思います。12インチのMacBookは薄くて軽くて、ローズゴールドカラーもありますが、プロセッサーが1.1GHzで、 USB-Cポートがひとつしかないので、今のAirほどのスペックを求めている人には物足りなく感じます。

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一方、新しいTouch BarなしのMacBook Proは、Core i5(第6世代Intel Coreプロセッサー、Skylake)が搭載されています。

他の15万円相当のAppleのラップトップ(Core i5の2.0Ghzのプロセッサーに、8GB RAM、Intel Iris Graphics 540、256GB SSD)と同じ構成でテストしたものと、同様のパフォーマンスでした。

トラックパッドはバカみたいに巨大になり(新しい15インチほどではないけれど…)、ウェブサイトをスクロールしたり、写真をつまんで拡大したりするのに便利。感圧タッチトラックパッドの性能はよく、手のひらを賢く検知してくれるので、うっかりトラックパッドに手のひらが乗っかってしまっても、カーソルが変に移動したりするようなことはありません。

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ただし幸か不幸か、キーボードはMacBookとほぼ一緒で、キーストロークの浅さは好みが分かれるか慣れが必要ですが、新型MacBook Proでは、バタフライ構造を刷新し、現在のMacBookよりキーストロークを感じるようになっています。

また、速度もかなり改良されました。Geekbenchによるマルチコアテストでは、スコアが7,159に。MacBookは6,725、MacBook Air(2014年)では6,114という結果でした。

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実際に新しいMacBook Proを使ってみて、全く問題は感じませんでした。コードをコンパイルするのも、ビデオをレンダリングするのも、MacBook Airのリプレイスという意味で期待通りでした。

スペックを要求するようなFinal Cut Pro Xや Premiere Proの動作も問題なし。Photoshopで20枚のRAWファイルをバッチ処理するのも、新しいMacBook Proなら1分ほどで完了しました。ちなみにMacBook(2016)では同じ処理で1分21秒、MacBook Air(2014)では、1分23秒かかりました。このことからも、現行の主要のAppleの競合製品の中では1番優れたパフォーマンスといえるでしょう。

バッテリー持ちも素晴らしいです。Appleによれば、10時間のウェブブラウジング、または10時間の動画連続再生まで持つとのこと。

自分がテストした限りでは、ニューヨークからアトランタへの旅行で、Adeleのコンサートを再生するなどして9時間弱バッテリーが持ちました。飛行機で動画を見て、ホテルの遅いWi-Fiでウェブブラウジングをして、簡単なPhotoshop作業をして、Eメールのチェックをして、約9時間です。100%充電されていれば、もし充電器を家に忘れてしまっても、オフィスでの仕事はほぼ丸一日持つでしょう

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Touch Barなしの新しいMacBook Proは、2つのUSB-Cポートが搭載されています。ヘッドホン端子は別途搭載、このポートで全てをまかないます。USB-CやThunderbolt 3.0は、理論上は転送スピードがより早くなるので素晴らしいはずなのですが、実用的にはアダプターが使えないこともしばしば。例えば、新しいMacBook ProでFacebook Liveをやろうとしましたが、USB-CからHDMIアダプターの接続が安定しませんでした。

また失われたポート類の代わりのUSB-Cから、これまで使っていた周辺機器につなぐには、たくさんのドングルを購入する必要があります。

最終的には、この手間もいずれ価値があると思いますが、短期的には追加コスト(と余計なケーブル類)が必要になり、現状USB-Cのドングル類はかなり混沌としています。MacBook Airから移行してきたユーザーは、これまで安価なラップトップが提供してきた従来のポートを、どうにかして再現しないといけません。

ひとつだけ新型MacBook Proに不満があるとしたら、それは価格。特にMacBook Airユーザーや、MacBookより良いスペックを求めている人からすると、約13万円のMacBookから約2万円の追加コストで、たくさんの改善点もあって、とても良いラップトップになっているとは思います。

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それでも見過ごせないのは、MacBook Airの13インチモデルは9万8800円からであること。追加で約5万円をはたけば、スピード、ディスプレイ、トラックパッドが改良されますが、それでもまだ高いという印象はぬぐえません。

パワーユーザーの多くはおそらく、より速いRAM、より性能の良いGPU、そしてポートも4つに増えるTouch BarありのMacBook Proを手にするでしょう。でもそこまで必要性を感じないユーザーは、Touch BarなしのMacBook Proが本命のラップトップです。

MacBookよりも汎用性が高く、従来のMacBook Airよりもパワフルで、そしてとても軽量。ただし…14万4800円からじゃなければもっと良いのになとは思いますね。

ざっくり感想

・Kaby Lakeじゃなくて、Skylakeプロセッサーなのはちょっと残念
・スペースグレーのカラーは素敵。ローズゴールドがないのは残念だけど
・ USB-C/Thunderbolt 3のポートにはたくさんのドングルが必要だ
・MacBook Airより優れている、ただし価格以外は
・ヘッドフォンジャックだけは生き残りました
・Escキーが好きなら、MacBook Proはあなたのためのもの

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Christina Warren - Gizmodo US[原文
(mayumine)