新発見された羽毛恐竜、泥にとらわれたかわいそうな姿のまま化石に…?

新発見された羽毛恐竜、泥にとらわれたかわいそうな姿のまま化石に…?

化石から読み取る太古のメッセージ。

オヴィラプトルの新種が中国で発見されました。この羽毛恐竜の化石は、腕が大きく広げられ、頭を上げた状態となっており、もしかしたら泥の中にとらわれて、そのまま死んでしまったのかもしれません。

まず見ていただきたいのは、トップ画像。中国のアーティストZhao Chuangによる美しい想像図です。こういった想像図による解釈のおかげで、科学者たちは自らの発見をビジュアライズしたり、我々恐竜好きはこの生き物が生きていたらどんなであっただろうかと想像を膨らませたりできますよね。

さて、このオヴィラプトル、名前は「Tongtianlong limosus」。中国地質科学院の古生物学者Junchang LüらによるScientific Reportsで発表された研究によると、特徴的なドーム型の頭蓋骨と、高く突起している上顎先端の頭骨が、他のオヴィラプトルと大きく違うので、発見された化石が全くの新種であると決定づけるものとなりました。

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保存状態の良いTongtianlongの化石。腕は広げられ、首と頭は化石にしては奇妙なほど持ち上がった状態となっている。(image: Junchang Lü et al., 2016/Nature Reports)

化石が見つかったのは、カン州市にある「Nanxiong Formation」と呼ばれる中生代の化石が多数見つかっている地域。残念なことに発見し掘り出した農家は、元々化石があった位置を記していませんでした。そのため研究者たちはこの化石が変わった姿勢でいる理由を探るのが難しくなってしまいました。

オヴィラプトルの翼のような腕が横に広げられ、首が伸び、頭は上げられている。この通常見られない姿勢を詳しく分析した研究者たちは、Tongtianlongは泥にはまり込み、そのまま死んでしまい、化石になったのだという仮設をたてました。化石がユニークな姿勢をとっている理由の一つの可能性ではあるものの、「しかし非常に推測的だ」としています。

この生き物はカン州市に7200万年前、白亜紀後期に生きており、この地域で見つかったオヴィラプトルとしては6種目にあたります。オヴィラプトルは鳥のような姿の変わった獣脚竜の恐竜で、短く歯のない頭蓋骨を持っており、大きさは七面鳥から象の大きさ(7メートルくらい)まで幅があります。

オヴィラプトルは映画『ジュラシック・パーク』ではひっそりと行動する肉食恐竜として描かれていましたが、実際には卵から軟体動物、植物、貝、木の実など様々なものを食べていたのではないかとされています。非常に多くの化石が見つかっていることと、この恐竜の属の多様性からすれば、環境への適応に非常に成功していたと言えるでしょう。

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Top image: Zhao Chuang
image: Junchang Lü et al., 2016/Nature Reports
source: Scientific Reports

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(abcxyz)