究極のエコ! 体温のみで動くスマートウォッチが新登場

究極のエコ! 体温のみで動くスマートウォッチが新登場

これぞ、スマートウォッチ理想型

Apple Watch」や「Android Wear」を搭載した多彩なモデルで、スマートウォッチ市場は賑わいを見せてもいるようですが、爆発的に普及するまでにはいたっていません。大きな要因の1つは、腕時計なのに、まるでスマートフォンみたいに頻繁に充電しないと使えない煩雑さにあるといわれてきました。

究極のエコ! 体温のみで動くスマートウォッチが新登場2

ところが、このほどMatrix Industriesが発表した「PowerWatch」は、ボタン電池もリチウムイオン電池も一切装備されていません。まるで映画「マトリックス」を連想させる社名のメーカーからリリースされるとだけあって、なんとPowerWatchの動力源は人間の体温のみ! 生きている人間が腕に装着している限り、その体温だけで動くスマートウォッチに仕上がっていますよ〜。

究極のエコ! 体温のみで動くスマートウォッチが新登場3

もとよりMatrix Industriesは、物体の温度差を利用して発電するシステムの開発に携わってきました。メタルボディの文字盤表面のベゼル部分と、常に温かい体温が腕から伝わる文字盤裏面の装着部の間には、温度差が生まれ続けます。この温度差を電圧に変換することで、PowerWatchを動作させるバッテリーが誕生すると説明されています。

つまり、PowerWatchは、腕に装着している間は問題なく利用できるものの、いざ外すと電力供給が止まってしまうため、データを保存するためにスリープモードへ入る仕組みとなっています。でも、再び腕にはめると瞬時に現在時刻を表示して、各種フィットネストラッキング機能も測定を再開する仕様になっています。

究極のエコ! 体温のみで動くスマートウォッチが新登場4

PowerWatchには、正確な体温測定からカロリー消費を算出するユニークな機能が備わるものの、そのほかのスマートウォッチとしての性能は控えめです。文字盤のデザインを選択したり、歩数計の表示などはできますが、スマホへの着信通知を受け取ることも、多彩な対応アプリでカスタマイズすることもできません。極めてシンプルな腕時計として、また、Bluetooth経由でスマホへ測定データを提供可能な、最低限のフィットネストラッカーとして利用するくらいしかできないものの、永久的に充電不要というギミックに惹かれる人にはベストなガジェットでしょうかね。

来年1月に米国ラスベガスで開催される「CES 2017」にて実機が披露され、来年7月には169.99ドルにて販売が開始されるPowerWatch。すでにクラウドファンディングサイトのIndiegogoでは、発売予定価格より大幅なディスカウントで予約購入が受け付けられています。今後の性能アップなどにも期待しつつ、バッテリーの心配がいらないスマートウォッチの先駆けとして、PowerWatchが提唱する新たな利用スタイルを楽しみに見守りたいところでしょうか。

エコロジーなテクノロジー:
先進のクリーン技術で楽しむ1300年の歴史。東大寺で無給電ビーコンによる観光案内のテストが開始
ウ・ン・チから石油が作れてしまう新技術に脚光!

source: Indiegogo

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)