殻をふりまわして敵を倒すカタツムリ、発見される

殻をふりまわして敵を倒すカタツムリ、発見される

カタツムリには、籠城よりも討って出ることを選んだ兵がいた…

これまでカタツムリは自分の殻の中に身を潜めて外敵から身を守る生き物と思われていました。しかし最新の研究で、なんとその殻を武器にして外敵を撃退するカタツムリが日本とロシアで発見されました。

オサムシを撃退するKaraftohelix selskii

発見したのは、北海道大学、東北大学、ロシア科学アカデミーによる研究グループです。殻に引きこもる代わりに、捕食者であるオサムシに対して自分の殻を「振り回すことで」撃退するこの強いカタツムリはナンバンマイマイ科のうち、北海道に分布するエゾマイマイと、ロシア極東に分布しているKaraftohelix selskii。しかし自らの殻を振り回す「攻撃的防御」をとるものはこの2種だけで、近縁種はただ殻の中に引きこもる「引きこもり防御」しか行わないのです。研究では、エゾマイマイとKaraftohelix selskiiは、それぞれの地域で独立的にこの護身術を発展させていったことも明らかにされています。

また、防御行動の違いは殻の形にも見られ、引きこもるか、攻撃するかというそれぞれに適した形に進化したとのこと。これらのことから、引きこもり防御戦略で生き延びてきたものと攻撃的防御戦略のものとは、捕食者に対し「行動と形態の双方が互いに関連して相容れない」、「二者択一的な戦略」があり、それが種の多様性の大きな要因であることを示すとしています。

やっぱり生物の進化って面白いですね。ちなみに北海道大学によるプレスリリースのタイトルは「殻を振り回して敵をノックアウトするカタツムリを発見」とのことで、SciNewsの動画で見ても結構攻撃力高そう。戦うカタツムリなんて『ポケモン』のマグカルゴみたいですね。もしかしたらまだ人類の未到達の地に人に見つかることなく巨大なサイズの奴が存在していて、殻で人間を攻撃してきたりして…なんて妄想するとワクワクしてきちゃいます。なんだか『ウルトラQ』の「ゴーガの像」が見たくなってきたかも。

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image by Lightspring / shutterstock.com
source: 北海道大学(PDF), YouTube
(abcxyz)