MITが開発、ほうれん草で地雷を探知!?

MITが開発、ほうれん草で地雷を探知!?

ポパイもびっくり!

ほうれん草で思い浮かべるものといえば、ポパイですよね。ほうれん草を食べることで超人的パワーを発揮する主人公ポパイが活躍するあの漫画です。しかし、ポパイですら思いもよらなかったであろうほうれん草の使い方を、MITの研究者が作り出しました。なんと、土壌に含まれている爆発性物質をほうれん草によって発見するのです! この研究によって、安全に地雷を見つけられるようになるかもしれません。

プラントナノバイオニクスと呼ばれる研究分野では、ナノ粒子によって植物に新たな機能を与えています。急成長中の分野ですが、とても面白い研究が生まれています。今回は、ニトロ芳香族と呼ばれる爆発性のある化学物質が存在したときに、蛍光色を発するカーボンナノチューブを、ほうれん草の葉に埋め込んでいます。

広範囲に地雷が埋まっている土地から地雷を除去するには、途方もない労力と危険性が伴います。しかし、このほうれん草を植えるだけで十分だとしたら? ほうれん草自ら、ナノチューブのある葉まで土壌から水分を吸い上げてくれます。土壌の水分には、地雷由来の爆発性のある化学物質が含まれているかもしれません。つまり人が危険を冒さなくても、地雷があるか検知できる場所に判断材料を運んでくれるわけです。

土壌に爆発性物質が含まれているかどうか検知するには、まず、レーザー光線をほうれん草の葉にあてて、埋め込まれている微小なナノチューブに反射を起こします。次に、この反射は肉眼では観察できないので、赤外線カメラを通して見ることで発光パターンを解析し、爆発性物質の有無を調べます。

MITの研究者らはさらに、赤外線カメラにRaspberry Piを組み合わせることで、ほうれん草から化学物質が検出されたら自動でアラートメールを送信するシステムまで作っています。しかし、ほうれん草が地中から水分を吸い上げるまでに約10分かかるのと、種から育てるにはもっと時間が必要であることを考えると、この地雷除去法は時間的コストに優れているわけではありません。

この研究はまだ発展途上ではありますが、ナノバイオニクスの可能性を私たちに教えてくれています。将来、食用や観賞用でない植物も一般的になっているかもしれませんね。

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source: MIT News

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(tmyk)