オーストラリアで雷雨の直後、多数の人が喘息発作で呼吸困難に!

オーストラリアで雷雨の直後、多数の人が喘息発作で呼吸困難に!

これまで喘息の症状がなかった人まで…!

オーストラリアのメルボルンは、今週激しい雷雨に見舞われました。すると、突如として喘息発作で呼吸困難に陥る人が相つぎ、複数の死亡者まで出ました。救急患者として病院に運び込まれた人数は、少なくとも1,870名に上るとのこと。

雷と喘息。一見、関連性はなさそうですが、実は以前より「Thunderstorm Asthma」なる症状で知られてきました。一般的には、花粉症や喘息は、雨が降ると空気中に飛散する花粉が減って、緩和されると考えられています。ところが、このThunderstorm Asthmaはまったく逆で、激しい雷を伴う暴風雨と花粉の組み合わせによって大流行することがわかってきたそうです。

Thunderstorm Asthmaの大元凶は、牧草のライグラス花粉。ライグラスのアレルゲンは、でんぷん粒の表面に付着しています。たった一粒の花粉に、700個のでんぷん粒が入っていることもあり、雷雨で湿気を含んで花粉が破裂し無数のアレルゲンが大気中へ放出されると、それを肺の奥深くまで吸い込んだ人が喘息発作を起こすと考えられているんだとか。

このThunderstorm Asthmaが恐ろしいのは、過去に一度も喘息の症状のない人でも、突如として発作が生じて、急スピードで呼吸困難へ陥ってしまうことです。米国、カナダ、英国、イタリアなどでも、Thunderstorm Asthmaで救急処置を受けた患者が多数いるみたいですよ。雷雨の直後、一斉に呼吸困難で苦しむ人への対応に追われる救急隊員らは、さながら戦地にでも赴いたようだと語るそうです。

現状、日本国内では見られない症状であるものの、Thunderstorm Asthmaによって、死亡者まで度々出るオーストラリアでは、より専門的に発症状況のメカニズムを解明し、事前に警報を発令する仕組みを整えるべきだとの声すら高まっています。花粉が飛散する時期に雷雨がやってきたら、身構えなければならないのかもしれませんね。

アレルギーの関連記事:
うつらないはずのアレルギー、骨髄移植でうつされてしまう…
猫大好きだけど猫アレルギーなんですね、分かります。猫カフェの360度ビデオをどうぞ

image by Bidgee / Wikimedia
source: New York Times

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)