ティム・クック、大統領当選後のドナルド・トランプに電話。その内容は?

ティム・クック、大統領当選後のドナルド・トランプに電話、その内容は?

両者は歩み寄り、現実的な方向に向かうか否か。

大統領当選後のドナルド・トランプ氏に、アップルのティム・クックCEOが電話をかけていたことが、今週のThe New York Timesによるトランプ氏へのインタビューから明らかになりました。

両者の関係はこれまで決して良いものではありませんでした。

大統領選挙期間中の2016年2月には、サンバーナーディーノ銃乱射事件で、トランプ氏はFBIのiPhoneロック解除要請に対しアップルが応じなかったことを批判した上で、アップル製品のボイコットを宣言したり(その宣言ツイートはiPhoneから発信されていたけれど)、iPhoneが中国で生産されていることなどを批判したりしていました。また、ティム・クック氏は、ヒラリー・クリントンのリストに、次期副大統領候補として名を連ねていたとか。

トランプ氏は、The New York Timesのインタビューで、ティム・クックとの電話内容をこう明かしています。

私は昨日を光栄に思いました。ビル・ゲイツから電話をもらいましたが、我々は素晴らしい話ができました。アップルのティム・クックからも電話がありました。私は、「ティム、私にとっての本当の成果ととなるもののうちのひとつは、アップルは中国やベトナムなどに行くのではなく、アメリカに大きな工場を建設し、あなた方の製品をここで作ることです」と伝えました。彼は「それは理解しています」と言いました。私は「我々はあなた方にインセンティブを作り出せると思うし、あなた方はそれをやろうとしていると思います。我々は企業に対して非常に大きな減税を行なうつもりですし、それに関してはあなた方も歓迎するでしょう」

トランプ氏がアップルに対し、アメリカで製造すべしと主張したのはこれが初めてではありません。今年1月のバージニア州のリバティー大学での講演で、聴衆に向かって「アップルは、他国ではなく、この国でコンピューターや製品を作るだろう」などと語っていました。

しかしアップルにとっては、アメリカで製品を製造することに対してのインセンティブがほとんどないのが現状です。減税というのはひとつありますが(ちなみにアップルは海外に潤沢な現金を保有している)、海外の安価な人件費、労働者の質が良いという事以外にも、アップルが海外でiPhoneを組み立てる理由はたくさんあります。アジアのサプライチェーンは優れていて、工場の規模も成熟しています。アメリカで工場を建てるにしても、そのクオリティに達するには数年はかかります。

アップルは元々アメリカでiPhoneを製造するつもりはないとしていましたが、最近ではフォクスコンなどに、アメリカで生産が可能かどうかを打診していたことが明らかになっています。が、あまり現実的ではなさそうですね。

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image: Laura Hutton / Shutterstock.com
source:The New York Times

Christina Warren - Gizmodo US[原文
(mayumine)