Apple、自動運転(にも使える)技術の開発を初めて公式に認める

Apple、自動運転(にも使える)技術の開発を初めて公式に認める

ただしハードウェアの開発をしてるかは、引き続き不明。

Apple自動運転技術の開発について、初めて公式に言及しました。同社の製品健全性(Product Integrity)担当ディレクターのSteve Kenner氏は全米高速道路安全局への公開書簡の中で、「交通機関を含む多くの分野」に利用できる技術としての自動化技術に投資していることを認めたんです。彼らの自動運転車開発プロジェクト「Project Titan」はどうなったのかと思われてましたが、ちゃんと続いているんですね、きっと。

この書簡は、今年9月に米運輸省が発表した自動運転車に関する連邦政府指針に対するコメントとして書かれたものです。Appleの書簡は全体的に、政府が自動運転技術に規制をかけすぎないよう、けん制するトーンになっています。Kenner氏は自動運転車開発が政府の規制の下に置かれる原則を認めつつも、次のように書いています。「しかしそのような原則は、企業の結果的な進歩を妨げるべきではありません。安全性も革新も、妥協する必要はないのです」。

つまり「政府は安全性を盾にして自動運転技術開発を邪魔しないでね」ということです。そこまで言うからには、Appleだってそれなりに開発してるってことですよね。実際この書簡でKenner氏は、同社が「機械学習と自動化に関する研究に大きく投資しており、交通機関を含む多くの分野で自動化システムが持ちうる可能性に期待している」と明記しています。

Appleのスポークスマン・Tom Neumayr氏はロイターに対し次のように語っています。「これらの技術には、未来の交通機関など多くの応用の可能性があります。だから我々は全米高速道路安全局に協力し、業界にとって最善のモデルを定義する手助けをしたいのです」。

上記の書簡には「交通の安全性を最大限守りながら、技術革新のペースについていくため、全米高速道路安全局は、(訳注:規制の)免除や解釈の要望、規則制定の請願に早急に対応していく必要がある」とあります。つまりAppleは安全性を無視するわけじゃないけど、今の政府の動きは遅すぎますよ、ということみたいです。

Kenner氏はまた、テック企業による「命を救う技術の開発」を可能にすべく「規制免除の拡大」を提言しました。そして「公正な競争を促進」するため、「従来の自動車メーカーと新規参入者が全米高速道路安全局から平等に扱われること」を求めてもいます。

Kenner氏は「免除を申請するのではなく、すべての企業は政府の『安全評価基準』にまとめられた安全プロセスを実装する機会を与えられるべきだ」とも書いています。業界用語が多くてわかりづらいんですが、言い換えれば「政府の規制に頼るのではなく、各企業に安全性を委ねるべきだ」ということです。

ただしこの書簡の内容だけでは、Appleがハードウェアを開発しているかどうかはわかりません。一応今年8月、Appleは車っぽいものに関する特許を承認されていますが、それが自動運転車につながるのかどうかは謎です。

でも自動運転(に使える)技術の開発を公式に認めたってことは、少なくとも何かしら作ってはいるってことです。それがどんなものなのか、いつか日の目を見るのかどうかはまださっぱりわかりませんが、引き続き見守っていきたいです。

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source: Apple, Reuters

Eve Peyser - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)