生まれる前の赤ちゃんとVRでこんにちは。3Dプリントも可能に

.生まれる前の赤ちゃんとVRでこんにちは。3Dプリントも可能に

気の早いパパママに朗報。

少し前まで、お腹の中の赤ちゃんの状態を目で確認する方法といえば超音波診断くらいでした。私も何年か前にやりましたが、最初に人間っぽいシルエットが見えたときは「ほんとにこのお腹に人間が入ってるんだー!」と実感できたものです。でもやっぱりぼやけた白黒画像でしかないし、赤ちゃんってどんどん大きくなるんで、超音波だと視野に収まりきらなくなって、最後のほうは1カットで見えるのは「すね」とか「上腕部」とかだけになっていくんですよね。

それで最近は「3D」とか「4D」っていって、立体画像とかその動画が見られるようにもなって、赤ちゃんの様子がますますリアルに見られるようになってきました。でも動画になったくらいじゃリアリティが足りん!とばかり、VRを使って赤ちゃんと対面できる技術が北米放射線学会年次大会で発表されました。

その技術を開発したのは、ブラジルのClínica de Diagnóstico por ImagemのHeron Werner Jr.氏です。これによってお父さんやお母さんが出産の前に赤ちゃんとご対面できるだけじゃなく、医師が赤ちゃんの体の異常にいち早く気づくこともできるそうです。

Werner氏の手法では超音波にMRIが組み合わさったことで、精細な3Dモデル作成が可能になっています。お父さんやお母さん、またはお医者さんは、Oculus Riftを装着することで赤ちゃんの様子を3Dで見ることができます。

また3Dモデルができるってことは、それをそのまま3Dプリントするのも可能ってことです。って、胎児の人形か…胎児って客観的にはあんまり可愛くないんですよね…。自分の子どもの人形なら1回くらい見てみたくなると思いますが、本人が生まれた後で置き場に困りそうな気もします。

それにこの技術、The TelegraphにコメントしたHewitt Fertility CentreのCharles Kingsland教授によれば「こなれるまではとても高額になるはず」とのことです。また実際試された場所はリオデジャネイロにあるクリニック1カ所だけですが、研究チームでは世界的に展開したいと言っています。

でも胎児の段階で詳細な像を確認しておけば、異常があった場合にも早めに気づくことができ、出産直後に手術しなきゃいけないかどうか事前に判断できる、といったメリットもあるようです。何十年か後、MRIもVRももっとコストダウンしていれば、生まれる前から赤ちゃんの顔かたちがだいたいわかってたり、胎児の人形が一家に何体もあったりが普通になるのかもしれませんね。

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image: GagliardiImages via Shutterstock
source: The Telegraph

(福田ミホ)