銀行のバグで1.8億円不正入手し豪遊した男、無罪放免

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銀行のバグで1.8億円不正入手し豪遊した男、無罪放免 1

世界はヒャッハーした者勝ちなんでしょうか…。

ソフトのバグって一般に、ソフトを提供する側にとっても使う側にとっても、ありがたくはないものです。たとえばゲームのキャラが壁に埋まるとか、端末が立ち上がらなくなるとか、ひどいときには誰かが間違って逮捕されるとか、そういうのがバグです、普通は。でも銀行のソフトのバグのおかげで210万オーストラリアドル(約1億8000万円)もお財布に入ってきて、車やらコカインやらストリッパーやらに散財して、しかも無罪認定されちゃった、って人もいます。

オーストラリアで法律を学ぶ学生だったLuke Moore氏は2010年3月、お金がなくて政府の給付金を申請するほどでした。でも彼は大手のセントジョージ銀行で、「Complete Freedom Account」(直訳:完全自由口座)なるものを開くことができました。これは残高が足りないときにお金を引き出そうとすると自動的に貸してくれる「当座貸越」機能の付いた口座です。

コンプリート・フリーダムって名前の通り、彼はこの口座のおかげでものすごい自由を謳歌することができました。彼は当座貸越額が9,000オーストラリアドル(約78万円)に達したとき、引き出し額に制限がかかっていないらしいことに気づいたんです。

Moore氏はセントジョージ銀行から現金を引き出し、別の複数の銀行に入れるようになりました。そして世界中を旅行し、タイやオーストラリアのゴールドコーストといったプレイボーイ御用達スポットで豪遊しました。アストン・マーチンにマセラティにアルファロメオ、なんでかヒュンダイを乗り回しました。スピードボートやらマイケル・ジョーダンのサイン入りユニフォームやらバンクシーのアートやらを買いあさりました。なんだか絵に描いたようなバブルな散財ぶりですが、一方で保険料やローンといった支払いもまめまめしくしていたそうです。

でもその生活は、銀行がバグに気づいた瞬間に終了しました。それまでの2年間で、210万オーストラリアドル(約1億8000万円)が費やされていました。

Moore氏はいったん有罪判決を受けて刑務所に入っていましたが、5カ月ほど経った12月1日、控訴裁判所で判決が覆りました。なぜなら彼は、銀行のお金をじゃぶじゃぶ使いながらも「だますつもりはなかった」と判断されたからです。銀行も彼を止める努力をしておらず、彼が銀行をわざとミスリードしたわけでもなかった、と。

彼は今800オーストラリアドル(約7万円)の車に乗り、母親と同居しています。過去に買った金目のものは全部没収されていて、つましい生活です。それでもDaily Telegraphに対しMoore氏は、豪遊生活の中で今も懐かしく思うのは「コカイン、ストリッパー、速い車だけ」だと言っています…って、わりといろいろ吹っ切れてないように見えますが、どうなんでしょうか。

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image: Ema Woo / Shutterstock
source: Daily Telegraph via New York Post

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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