南極の空に青く輝く「夜光雲」今年は観測史上もっとも早かった

南極の空に青く輝く「夜光雲」今年は観測史上もっとも早かった 1

夜光雲ってご存知ですか?

南極大陸の空に浮かぶのは青く幻想的に輝く雲。地上から約80km上空、中間圏とよばれる大気の層に位置し、氷の結晶が太陽の光に反射することで青く見えるとされています。

科学者たちによると、例年よりも早く観測されたという今年の夜光雲。その原因は、いったい何なのでしょうか。

南半球で夜光雲のシーズンが始まった頃、NASAの人工衛星「AIM」によって捉えられた南極大陸の上空

現在の南極大陸は、夏季。まさに夜光雲の季節です。水蒸気が低い高度から上昇するにつれて中間圏の湿度がもっとも高まり、夜光雲は形成されます。この時期はまた、地球の中間圏がマイナス135度ともっとも寒いときでもあります。

NASAの科学者によると、今年は11月17日から夜行雲のシーズンが始まりました。これは観測史上、もっとも早い時期。 過去には12月中旬まで現れなかった年もあり、夜光雲は過去数十年のあいだにより明るく、また赤道に向かって範囲を広げ始めていることが明らかになっています。

その主な原因として考えられているのが、温室効果ガス。メタンが高層大気に到達すると、水蒸気を形成する連鎖的な化学反応によって酸化が始まります。 過剰な水蒸気が冷却されると、夜光雲をつくる氷の結晶になるという原理です。

科学者たちは、「炭鉱のカナリア」とよばれる炭鉱でカナリアを飼って有毒ガスがあれば異変に気づくことから警告を意味する表現を用いて、メタンが夜光雲に与える影響、すなわち温室効果ガスが気候変動にもたらす影響を指摘しています。

関連記事:
歴史に名を刻め〜〜!! 月に行くマシンの名付け親になれるぞ〜
宇宙の謎にせまる1枚の地図。史上最高の「水素マップ」
太陽系のはしっこに、謎の赤い天体があるようです

top image by shutterstock / Dmitriy_Danilov
source: NASA Goddard

George Dvorsky - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)