今年の冬の北米はまた記録的な寒さに? 極渦が下りてきた

今年の冬の北米はまた記録的な寒さに? 極渦が下りてきた

体感気温は摂氏マイナス30度以下にも…ブルルルル

Washington Postによると、北極の冷たい空気が、カナダや米国各地に流れ込んでいます。その冷たい空気の正体は「極渦」(きょくうず、きょくか)と呼ばれる気流で、先週半ばから先週末にかけて記録的な寒さと強風をもたらすと予想されました。

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上の画像と下の動画はNASAの衛星Aquaに搭載のAtmospheric Infrared Sounder(AIRS、直訳:大気赤外線測探機)のデータを元にしていて、温度が高い方が赤、寒い方が紫で表現されています。紫から濃い青が、北米の大部分を覆っているのがわかります。



12月1日から11日まで、AIRSは北米を横切る寒気をトラッキングしていました。12月7日には極禍が中西部の州に下りてきて、米国のほぼ中央にあたるコロラド州やカンザス州、ミズーリ州に達しました。その後冷たい空気は東に移動し、12月9日にはオハイオ州からニューヨーク州など東北部の上にかかっています。これらの地域では、記録的な寒さになると予想されました。

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12月15日の体感温度予報。(Image: Accuweather)


中西部北部では14日・15日と気温が華氏0度(摂氏約マイナス17.8度)を下回る予報が出されました。ミネソタ州やウィスコンシン州、ノースダコタ州・サウスダコタ州、そしてイリノイ州シカゴにいたっては、体感気温が華氏マイナス20度(摂氏約マイナス28.9度)という異次元の寒さが予想されました。イリノイ州北部、ミシガン州、オハイオ州、ケンタッキー州、ウェストバージニア州で、最低気温の記録更新となると予想されました。

米国東海岸やその内陸でも、北部から中部にかけて体感気温は華氏マイナス10〜25度(摂氏約マイナス23.3〜31.7度)の予報が出ました。またカナダのマニトバ州やオンタリオ州でも厳しい寒さが予想されました。

北米では去年が暖冬だったので、今年は反動か…などと思ってしまいますが、極渦自体は別に新しい現象ではありません。それは地球規模での大気循環の一部であり、この循環が地球のヒートポンプとして、熱帯地域の余剰エネルギーを北極・南極へと移動させて地球全体の温度バランスを保っているんです。

ちなみに、前回極渦が北米に下りてきたのは2年前の2014年1月で、その冬は記録的な極寒となりました。訳者は今まさに米国東北部にいて、今まで今年はわりとあったかいな~と思ってたんですが、この寒気でついに冬が来てしまった…という感じです。

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top image:NASA JPL, Ed Olsen

source: NASA, Washington Post

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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