名だたるIT企業の社内差別事情…女性活躍への厚い壁も

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やはり現実は厳しい…。

いま企業は、女性に優しく、外国人にさえ差別のない、オープンでフラットなイメージを打ちだそうと必死になっています。とりわけ、米国内では名だたるIT企業が、優秀な人材確保と会社イメージのアップを狙い、その取り組みを強化していると伝えられてきました。

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ところが、いざふたを開けてみると、やっぱり白人の男性ばかりが優遇されている実態も明らかになっていますね。たとえば、上のグラフでは、Airbnb、Facebook、Microsoft、Google、Apple、Yahooの社内で、どのような人種国籍バックグラウンドのIT技術者たちが勤務しているかの内訳が示されています。どの企業も、大半が白人およびアジア系で占められていることがわかるでしょう。

ちなみに、米国民全体で見るならば、米国に住まう人の16%はラテン系、12.6%はアフリカ系とされています。ですから、こうした人々も内訳に大きな割合で入っていてもおかしくはないのですが、ほとんどの企業で数%程度の存在にすぎません。Appleが、他社の倍以上の割合で、ラテン系およびアフリカ系のエンジニアたちを雇用しているのが目立ってはいますけど。

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一方、同じ6つの企業における男女別の社員の内訳を示したのが、上のグラフです。日本よりもはるかに女性社会進出が進み、自由の国といわれる米国においても、まだまだ圧倒的に男性優位の職場環境になっている様子が見てとれますよね。

男性社員はブルー、女性社員はグリーンで割合が示されている隣りに、濃い色で記されたパーセンテージは、その男女社員のうちの白人およびアジア系ではないバックグラウンドの人々の割合です。ラテン系アフリカ系女性が、こうした有名IT企業に勤務するのは、いかに高いハードルであるかがわかることでしょう。

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なお、たとえ白人ではないバックグラウンドの人々が、晴れて大企業に就職できたとしても、その後の待遇は、やはりフェアーではないとの不満も多いようです。上のグラフで各社の左側のグラフは社内全体の人種国籍で見た社員の内訳を示していますが、右側のグラフでは、いわゆる重役以上のトップクラスのポジションに占める内訳が発表されました。米国ではアジア系のエンジニアが大量に雇用されてはいるものの、入社後に昇進して活躍するアジア系の人なんて、まだほんの一握りという実態も浮き彫りになっていますよね!

(白人ではない)マイナーなグループの若者が大学卒業後に入社するとします。でも、退社するときも入社時点と変わらぬ低いポジションのままというのが多くの現実ですね。こうしたバックグラウンドで、重役とか取締役などのトップレベルへ登りつめる人なんて皆無でしょう。

このほどサンフランシスコで開催されたフォーラムで、企業の人種国籍多様性を提唱するErica Joy Baker氏はこんなふうに語りました。多くの企業が、人種や国籍、性別ゆえの差別を撤廃することを謳ってはいるものの、実際には根強い偏見が残っており、しかもなかなか改善は見られていないようです。トランプ政権下で、ますます流れが悪化する危険性すら否定できないですよね。

参考: AirbnbFacebookMicrosoftGoogleAppleYahoo

Sidney Fussell - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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