モンタナの鉱山の汚染廃水の近くに降り立った、大量の渡り鳥が死んでしまった

モンタナの鉱山の汚染廃水の近くに降り立った、大量の渡り鳥が死んでしまった

その数、なんと1万羽!

アメリカのモンタナ州にある、酸化した鉄をたくさん含んだ古い鉱山汚染水付近で、吹雪を避けて飛んできた渡り鳥のハクガンが大量に死んでしまったAP通信が伝えています。当時汚染水を流した鉱山会社は正確な数を発表しませんでしたが、11月28日の夜時点で1万羽の死亡が予想されています

鉱山会社モンタナ・リソーシーズのMark Thompson氏は「700エーカー(約2.8平方キロメートル)が白い鳥で埋め尽くされていた」とAP通信に語っています。なんという惨状...。

「あの夜、何羽の鳥がこの辺りにいたのか見当もつきません。これまでの21年間、我々が観察してきた数なんか比べ物になりません」とThompson氏。通常はだいたい1年で2千〜5千羽がこの辺りの上空を飛ぶそうです。1年通してこの数なのに、一気に1万羽というとどれだけ大量なのかがよくわかります。

一体なぜハクガンは汚染水に降り立ったんでしょうか。そして何が悲劇的な大量死を招いたんでしょうか。モンタナ大学ウェスタン校のJack Kirkley鳥類学教授は、暖冬化という気候変動が大きな原因だったのではないかと話しています。本来なら渡り鳥はもっと早く南下するはずなんだそうです。

大量死から1週間が経った時点では50羽がまだ汚染水の付近にいて、生き残っているそうです。なぜこの50羽は生き残り、他の鳥たちは死んでしまったかはまだ発表されていません。1995年に342羽のハクガンがこの付近の硫酸を含んだ水を飲んで死んでしまったというケースも過去にありました。「解剖の結果、このハクガンは腎臓に高レベルの金属が見つかった」とBillings Gazetteは伝えています。

なお、鉱山会社は環境保護庁の基準に準拠していないことが判明すると、罰金という形になります。吹雪を避けてやっと降り立ったのに一斉に死んでしまったハクガン。気の毒でなりません。

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image by Delmas Lehman / shutterstock.com
source: Billings Gazette, AP, Montana Standard

Eve Peyser - Gizmodo US[原文
(岩田リョウコ)