ティム・クックが話す。iPhoneの陰で…この先、Macは消えていくのか?

ティム・クックが話す。iPhoneの陰で…この先、Macは消えていくのか?

すぐになくなるわけではありませんが…。

今秋、ようやく新型の「MacBook Pro」がAppleから発表されたのを受けて、ほっと胸をなでおろした人も多かったようです。なんといっても、一昔前のプロセッサーのまま、もうずっとアップデートがなかったものですから、このままMacBook Proは消えてなくなるの? そう案じるユーザーまで出てきていましたからね。

とはいえ、久々にリリースされたMacBook Proに、もっと革新的なアップデートを期待していたのに、少しガッカリしたという反応も少なくなかったみたいです。新しい「Touch Bar」は、大刷新というには、やや物足りないなんて感想もありました。なんとなくiPhoneやiPadの新モデルほど、Appleの意気込みが感じ取れないんですよね〜。

そう思ってしまったあなたは、実は鋭い観察力をお持ちかもしれません。いまAppleの社内では、少しずつMacの開発離れ深刻化しているらしいのです。もはやMacの開発には、たいしたリソースが割かれていないという、不安になるような指摘までされている始末ですよ!

Bloombergには、匿名のApple社員たちから集められた、こんな報告が掲載されました。

以前ほどMacの開発は重要視されなくなってきました。いまやMacの開発チームは、ジョナサン・アイブ氏の率いる有名なデザインチームから注力されなくなってきましたし、ソフトウェア開発チームのウェイトも減りました。経営トップからのディレクションが低下したり、Macのハードウェア開発に携わっていた主要な人材の流出や、なかなか新モデルを出せない技術的な問題なども起きています。

最新のApple決算では、同社の売上の8割近くiPhoneおよびiPadで占められたのに対し、Macの売上による業績貢献度は、わずか1割程にとどまっています。これでは、Appleが社内開発体制の重きをMacからシフトさせてしまっても仕方ないのかもしれませんよね。

その憂き目を見ているのは、デスクトップのMacでしょう。昨年に「iMac」こそ新モデルが出されましたが、低価格帯の「Mac mini」は、2014年を最後に刷新されていません。もっともハイエンドなユーザー向けの「Mac Pro」にいたっては、すでに3年以上も新モデルが発表されていないのです。Appleは、せめてものMacBookのみを残して、デスクトップは消えゆく運命にあったりするのでしょうか?

しかし今回、CEOのティム・クックが自ら、こんなふうにAppleの社員へ語ったことが、TechCrunchの報道によって明らかにされました。

一部のメディアでは、我が社がデスクトップに注力する気があるのかをめぐって、さまざまな憶測が流されてきた。もし我々の開発チームに疑問を持っているようなら、ここではっきりと語らせてほしい。今後のロードマップには、優れたデスクトップのラインナップが予定されており、なんら心配する必要などない。

ただしこの声明のなかで、同氏はiMacについてだけしか語らず、Mac miniやMac Proには一切触れられませんでした。やはり今後はiMacくらいしか新モデルは発売されないのかな? かえって懸念は深まるばかりという反響もあるようです。

いまもAppleの社内には、Macをこよなく愛する社員たちが大勢いることに疑問の余地はありません。しかしながら、MacBookにしろ、iMacにしろ、明らかに以前よりは新モデルが投入されるサイクル延び延びになってきているのも事実でしょう。すぐにAppleがMacを見限るだなんてことはないでしょうけど、パワフルな最新のMacを早く使いたいユーザーにとっては、ややストレスも溜まる状況が当面は続いていきそうです…。

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image by Canadapanda / Shutterstock.com
source: Bloomberg, TechCrunch

Christina Warren - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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