広がる「ベーシック・エコノミー」料金プラン。アメリカン航空も頭上の荷物棚を有料へ

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広がる「ベーシック・エコノミー」料金プラン。アメリカン航空も頭上の荷物棚を有料へ

値段に応じたサービスだけ受け取れるということですね。

1月18日、アメリカン航空はエコノミーの中でもさらに低価格の料金プラン「ベーシック・エコノミー」を導入すると発表しました。と聞くと何だかお得な新しいプランのように聞こえますが、最低価格で旅行する人のサービスを制限したいという、アメリカン航空のLCC(格安航空)対策が実態のようです。

アメリカン航空の発表CNNの報道によると、ベーシック・エコノミーの乗客は「可能な限り低価格」で利用できるものの座席は自分では選べず、チェックインのときに座席が割り当てられ、搭乗も最後まで待たないといけません。

そして一番の違いは機内持ち込み荷物は1つだけ、しかも座席上の荷物棚に入れることはできないという点です。座席の下に置かないといけないため、大きな荷物は持ち込めなくなります。他の乗客が荷物を全部荷物棚に入れてしまってから、ベーシックの乗客が最後に乗り込むというわけですね。無意味に搭乗の順番に格差を付けているようではなさそうです。

しかしこのルール、どれくらい厳密に施行されるのかわかりませんが、荷物棚にスペースを見つけて「スペースがあるんだから入れさせろ!」というベーシック乗客と乗務員の喧嘩が今からもう目に浮かびます。アメリカ、そこらへん期待裏切りません

アメリカン航空 ベーシック・エコノミー

「ベーシック・エコノミー」と名付けて低価格プランのサービスを制限したのはアメリカン航空が初めてではありません。ユナイテッド航空も去年末に同様の「ベーシック・エコノミー」プランを発表しており、乗客から猛反発を受けています。

そして2番手で発表したアメリカン航空も同様に、反発を強く受けているようです。

アメリカン航空の発表に「最悪だ。もうアメリカン航空には乗らない。その点サウスウェストは最高だ。彼らは乗客からせこく金を巻き上げたりしない」とツイートする人も。するとそのツイートに、サウスウェスト航空の公式アカウントが「サウスウェストはいつも#透明性の高い旅行(#Transfarancy)を提供します。またお乗り下さい!」と返信しています。

少ない荷物しかいらないから安い航空券が買いたいという人もいるだろうし、頭上の荷物棚にジャケットから枕から何でもかんでもつっこんでしまう人もいるし、値段に応じてサービスが受けられるのは自然なのでは...と思ってしまいそうですが、事態はもうちょっと複雑なようです。

米Gizmodoのコメントでも指摘されていますが、「そもそも航空会社が預かり荷物の1つ目に課金し始めたため、それを避けようとする人たちが頭上の荷物棚に大量に荷物を積み込んで悪用するようになった」と。そうすると「頭上の荷物棚のスペースが足りなくなったから、今度は航空会社は荷物棚に入れる荷物に課金し始めた。それなら預かり荷物1つ目は無料のままで、最初から荷物棚のバッグに課金すれば、今みたいに大勢の乗客が機内に馬鹿でかいスーツケースを持ち込もうとする事態は避けられたのではないか」と述べています。ふーむ。

また「ベーシック・エコノミー」の登場で座席指定の優先権や預かり荷物の無料といった、プレミアム会員の特権の価値が下がってしまうことにも不満が出ているようです。

すでに複雑化している航空チケット業界、新しいプランを導入するのは簡単ではなさそうです。

キャリーもリュックも対象! 飛行機の座席上の荷物棚、まさかの有料制へ

image by litabit / Shutterstock.com, American Airlines
source: American Airlines, CNN

Sidney Fussell - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)

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