アメリカ酪農団体、生乳の価格操作のために50万頭の牛を殺していた

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アメリカ酪農団体、生乳の価格操作のために50万頭の牛を殺していた

価格操作をするために50万頭の牛を殺すなんて...。

2016年9月、アメリカの複数の酪農団体が生乳の価格を上げるため共謀して50万頭もの牛を屠殺したことに対する訴訟で、5000万ドル(約56億5000万円)の支払いを命じられました。そして今、15の州の牛乳購入者は誰でも、boughtmilk.comでその賠償金を請求することが可能になりました。

Bloombergにある通り、2003年の集団訴訟で、全米生乳生産者連盟(the National Milk Producers Federation)とその子会社、酪農協共同基金(Cooperative Working Together)は「会員の牧場主から市場価格を上回る価格で乳牛を購入し、屠殺した」として訴えられました。USA Todayによれば、この大量屠殺は「市場で競い合う酪農家の数を大幅に減少させ、牛乳の供給を減らし、価格競争をなくすことで生乳の価格を上昇させるために行なわれた」と申し立てられています。

この集団訴訟の代表弁護人であるSteve BermanはUSA Todayに対し、この乳牛屠殺プログラムは「典型的な価格操作だ」と語っています。

アメリカの酪農業界では過去10年間、いくつもの反トラスト法(米国独占禁止法)訴訟が巻きおこっています。2016年6月にはアメリカの酪農組合Dairy Farmers of America(DFA)、Dairy Marketing Services、米乳製品大手のDean Foodsが、米国北東部で生乳価格を共謀して下げたとして酪農家から告訴され、同じく5000万ドル(約56億5000万円)の支払いを命じられています。2013年にはDairy Farmers of America(DFA)とその他の団体は「米国南東部の生乳の価格と供給網を不正にコントロールして反トラスト法を侵している」として1億5800万ドル(約179億円)を支払いました。2010年にもDean Foodsは北東部の酪農家に対し別の反トラスト法訴訟3000万ドル(33億9000万円)を支払っています。

アメリカ酪農団体は未だにこの申し立てについて否認しているにも関わらず、大金を支払うことに。アリゾナ、カリフォルニア、カンザス、マサチューセッツ、ミシガン、ミズーリ、ネブラスカ、ネバダ、ニューハンプシャー、オレゴン、サウスダコタ、テネシー、バーモント、ウエストバージニア、ウィスコンシンの15州またはコロンビア特別区に住んでおり、2003年から現在までに乳製品を購入した人は誰でも払戻金を請求することができます。いくら戻ってくるかはどれだけの人が請求するかによって変わるためまだ未定ですが、boughtmilk.comによると1人5ドルから15ドルほど戻ってくるようです。

請求した人全員に返金されるというのもすごい話ですが、殺された牛たちのこと思うとなんとも言えません...。

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image: ArtemZ/Shutterstock
source: USA Today, Bloomberg
参考: boughtmilk.com, Ag & Eats, Law360, masslive.com

Eve Peyser - Gizmodo US[原文
(Shun)