映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するダース・ベイダーの城の興味深い設定

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するダース・ベイダーの城の興味深い設定 1

ダース・ベイダーにだっておウチが必要です。

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ではダース・ベイダーの城を初めて目にすることができましたが、このアイデアは数十年前から存在したものでした。元々『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場する予定で、コンセプトデザイナーであるラルフ・マッカリーが描いていたけれども結局没になったアイデアが元になっていたのです。

オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが死闘を繰り広げた溶岩の惑星ムスタファーに存在するこの城。Lucasfilmのコンセプトアーティストで『ローグ・ワン』の共同プロダクションデザイナーでもあるダグ・チャンさんがStarWars.comでインタビューに答え、何故この作品に登場し、どんな役割を持つのか、そしてそのデザインなどについて詳しく語っています。

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こちらは『ローグ・ワン』のコンセプトアート集『The Art of Rogue One』より、ベイダーの城のコンセプトアート。

ベイダーの城のコンセプトを考えるのはとても楽しかったよ。ベイダーの城が再登場するかもと知ってから、「オーケー、ベイダーの家を建てよう」ってアイデアに感動したね。最初の案は「何故ベイダーはここに住むのか?」というものだった。僕らの頭のなかにちょっとしたバックストーリーを考えてみたんだ。きっとここは彼にとって特別な意味を持っていて、瞑想し、回復する場所なんだ。

僕らはバクタタンク・チェンバーを中心に建てていくというアイデアから始めた。彼はここに戻ってくると体を回復させるとともに瞑想するんだ。それを元にして構造をバクタタンクから発展させていっ。いろいろ試してみたアイデアもあったよ。とても特徴的な形を目指したんだけど、僕らみんな高い塔が好きでね。ラルフ・マッカリーはとても興味深い小さな(ベイダーの城の)サムネイルスケッチをかなりの量描いていたんだ。それらは角のある塔のバリエーションで、彼が向かっていた方向性のポテンシャルを見て取れた。僕はそれを単にもっと大げさにしただけなんだ。

初期段階で僕らが落ち着いたアイデアの1つは音叉(*英語ではtuning fork/チューニング・フォーク)だった。だから双子の塔、と言った見た目なんだ。これはとても興味深いアイデアで、ギャレスはここから沢山のアイデアを得て、たとえば「もしかしたらこの構造になったのは、これが音叉だからかもしれない。ダークサイドをエネルギーの面で調律するために使われる」とか。

そのアイデアはジェダでより推し進められた。ジェダの寺院にも塔があって、これのライトサイド版なんだ。だから映画を見れば、「ジェダにも塔があって、音叉みたいに調整されている。ベイダーの塔、ベイダーの城、にも同じものがあるけど黒くて、ジェダのものは白い」という事に気づくようになると思う。良いサイドと悪いサイドに気づき始めるんだ。最初に見たときはわからないかもしれないけど、これが観客が二度目を見た時に気づくようなデザインの基盤の細やかさであれるといいな。そういった要素を常に作り入れたいと思っていた。なぜならそうすることでデザインがより理解しやすくなるし、映画もより理解しやすくなる、そして最終的にそれがデザイン言語により真実味とリアルさを与えるんだ。

『The Art of Rogue One』にはチャンの言葉として、もしかしたらこの城の地下にシスの洞窟があるかも、などと記されており、インタビューアーはそれについて言及。ここからが面白くなります。

最初のアイデア「なぜベイダーはここに居るのか?」に戻るんだけど、ラルフ・マッカリーの一連の絵やスケッチには、ルークが地下の溶岩窟でベイダーを訪れる様子があるんだ。これは非常に惹きつけられるイメージだと常々思っていたんだ。だってこの洞窟の中には溶岩の湖とベイダーの玉座があるんだよ。だから僕らはこのアイデアをみて、こう考えたんだ、「さて、もしかしたらベイダーの城の地下にはもっと古い部分があるのかもしれない。もしかしたら彼はこの城を太古の構造を基盤として建てたとか」、と。

完成したデザインを観ると、とても強い構造要素があるのが見て取れるけど理由があるんだ。それは溶岩の池からエネルギーを吸収しているということ。基盤部分のデザインを見れば、ダムっぽい感じがするし、そうして溶岩が流れていって、多分エネルギーとなるんだ。だから僕らは「じゃあこれが基盤だ。もしかしたらもっと深いところ、もしくはその地下には、もっと古い部分があって、それがベイダーが赴き瞑想する自然の洞窟なのかも」と考えた。ビジュアル的には、僕たちは塔の歴史のような部分を生み出そうとしていた。最下部が一番古い部分で、溶岩池のダム部分はその上にベイダーが基盤を作り、塔部分はベイダーが付け加えたもの。

ここまでの内容は映画を見ただけではわかりませんよね。このインタビューを読んでしてもなおベイダーの城は大きな謎に包まれています。ここまで考えられ、デザインされたベイダーの城が最終的にどうなったのかについては今のところわかりません。もしかしたら『反乱者たち』に登場するかもしれませんし、新たなトリロジーでカイロ・レンが訪れるのかもしれません。地下にシスの洞窟があってもなくても、カイロだけでなくルークやレイも訪れるかもしれませんし、なにか重要な知識が眠っている可能性もあります。

もっとインタビューを詳しく読みたい方はStarWars.comで読むことができます。

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image by StarWars.com
source: StarWars.com

Germain Lussier - Gizmodo io9[原文
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