火星から見る地球と月はこんなにも幻想的。NASAの探査機が撮影したガラス玉のような姿

火星から見る地球と月はこんなにも幻想的。NASAの探査機が写したその姿。

宇宙にポカンと浮かぶ2つの天体、地球と月。この写真は火星から撮影されています。

火星の周回軌道をまわり火星の調査を行なっているNASAの多目的探査機マーズ・リコネッサンス・オービターは、最近実施されたキャリブレーション(較正)観測中に、2億500万kmも離れた場所から印象的な地球と月の姿を撮影しました。なんと幻想的な光景でしょう。この美しいガラス玉のような球体に、わたしたち人間を含む多くの生物が住んでいるとは思えませんね。

このキャリブレーション作業は、マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されている高解像度カメラHiRISEのゆがみやノイズなどを補正しデータを正しくするために行なわれるのですが、そのためには火星以外の対象物をスキャンする必要がありました。そこでNASAの研究者たちが選んだのが地球だったのです。火星の隣にある地球を選ばない理由はないですもんね。

この写真は2016年11月20日に撮られた2枚の写真の合成で、両方の星が明るく見えるように調整されています。そうしないと地球が暗すぎるためです。とは言え2つの天体の位置やサイズは正しく表示されています。地球と月が実際の距離よりも近くにあるように見えるのは、火星から見て、月がほとんど地球の後ろ隠れそうなときに撮影されたからです。地球と月の実際の距離は地球の直径の約30倍の37万kmで、その縮尺比を示しているのが下の画像です。

火星から見る地球と月はこんなにも幻想的。NASAの探査機が撮影したガラス玉のような姿 1

HiRISEカメラで撮影された地球の姿には、がはっきりと確認できます。

火星から見る地球と月はこんなにも幻想的。NASAの探査機が撮影したガラス玉のような姿 2

地球の真ん中に写っているやや赤みがかった大陸がオーストラリア、左上に写っているのが東南アジアの一部です。下部の白く明るいところは南極大陸で、他の白い部分は雲です。

月は太陽系の中で5番目に大きな衛星ですが、惑星に対する衛星の大きさは他の衛星と比べ非常に大きく、現在では相対的に最も大きな衛星となっています。以前は冥王星の衛星カロンが惑星比では最大の衛星とされていましたが、冥王星が惑星から外された今では除外されています。かわいそうな冥王星とカロン…。

images: NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona
source: NASA

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(Shun)

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