Oculus vs. Zenimax! 賠償金20億ドルを巡る裁判。マーク・ザッカーバーグ氏が証言台へ

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Oculus vs. Zenimax! 賠償金20億ドルを巡る裁判。マーク・ザッカーバーグ氏が証言台へ 1

証人、前へ!

アメリカ現地時間1月17日、ソーシャルネットの申し子、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏がある裁判の証人として出廷しました。ある裁判…ビデオゲーム会社のZeniMax Mediaが20億ドル(約2300億円)の賠償金を求めて、Facebook傘下のOculusを訴えた裁判です。いわく、Oculusが企業秘密を盗んだと。

ZeniMaxは、同社元社員のJohn Carmack氏が、2014年、OculusにCTOとして転職した流れの中で企業秘密が奪われたと主張。OculusがZeniMaxの著作権を侵害したこと、Oculus創設者のパルマー・ラッキー氏が2014年に交わした秘密保持契約にそむいたことなども主張の中で述べています。

また、2014年にFacebookがZeniMaxから送られたOculus買収に関する注意喚起文を無視したあげく、買収を急ピッチでおし進めたことも訴訟の一因となっています。ZeniMax側の弁護士は「過去最大のテクノロジー強盗のひとつ」と厳しく批判し、これによってうけた損害の賠償金として20億ドルを求めています。

一方、Facebook側はこの訴えを全面否定。裁判沙汰にしたのは、Facebook買収前にOculusがZeniMaxにもちかけた提携を拒否したのを後悔して、腹いせにやってるだけだと主張。現に、過去にOculusは、自身がハードウェア、ZeniMaxがソフトウェア&コンテンツを担当するとして、1度目は会社の2%、2度目は15%というオファーを提示していました。しかし、ZeniMaxはどちらもスルー。Facebook側の弁護士は「投資できるときにしなかったことを後悔し、恥じ、ただ歴史を書き直したいだけだ」と、これまた厳しく批判しています。

先週、すでに鍵となる人物John Carmack氏は、弁護士から質疑応答済み。「コピーすべきではないファイルをコピーした」と認めてはいるものの、「これを盗取というのは穏やかではない。私がこれで利益を得たわけでも、ZeniMaxが何かを失ったわけでもない」とコアな部分では否定しています。

さて、ここで注目人物の登場。17日に開かれた法廷で、ザッカーバーグ氏が証人台に立ちました。

ZeniMax側弁護士から、Oculus買収に関して注意喚起されたことについて尋ねられたザッカーバーグ氏は、「大きな取引の発表があると、自分もこれにあやかろうという人がでてくるのはよくあること」「法廷にいる多くの人同様、ZeniMaxという会社は今まで聞いたこともなかった」と強気の発言で返しました。ZeniMax弁護側が、Carmack氏の元勤め先である会社名を果たして本当に知らないものかと反論。ちなみに、ZeniMaxは、『Fallout』シリーズや『スカイリム』シリーズを手がけるゲーム開発会社Bethesda Softworks、『Quake』や『Doom』のid Softwareの親会社です。また、この件に関してCarmack氏を解雇するかと問われると、ザッカーバーグ氏は、「僕の認識では、この訴えは不当だから、これで彼を解雇するのはおかしいでしょ」と一蹴。

裁判にて焦点のひとつとなるのは、ラッキー氏が2014年にZeniMaxと結んだ秘密保持契約。これに関しては、締結から2年後、ザッカーバーグ氏は、今回の裁判に関連して初めてその存在を知ったといいます。また、弁護士はOculus買収がかなりの急ピッチだったことに関しても、「家を調べるのだってもっと時間かかるわ!」と、そのスピード買収に疑問を投げていました。

つまり、ZeniMax側弁護士とザッカーバーグ氏は、かなりバチバチ状態だったのです。

先人を切って証人台にあがったザッカーバーグ氏の後、今週中にパルマー・ラッキー氏、元Oculus CEOのブレンダン・アイリブ氏も証人台へ。20億ドルの賠償金を巡って、さてこれからどうなるでしょう。

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image: Tidarat Tiemjai / Shutterstock, Inc.
source:
Ars Technica

William Turton - Gizmodo US[原文1原文2
(そうこ)