スティーヴン・キングからのアドバイス:成功するストーリーの秘訣は「子どものような考え方」

スティーヴン・キングからのアドバイス:成功するストーリーの秘訣は「子どものような考え方」

あのダークな世界は子どものような柔軟な考え方から生まれていたんです。

ホラー小説家のスティーヴン・キングを読んだことがある人は、作品のダークさゆえ、「彼は子どものころ何かひどいことがあったのかも?」と思う人も多いはず。本人もその質問をたくさん受けるそうですが、特に変わった子ども時代ではなかったと話しています。そして彼はどっちかと言うと、自分がどんな風に育ってきたのかを知りたがったり、「子どものころに何かすごくひどいことがあったからこそ、あんなダークなことを書けるのだ」と考えたりする他人の好奇心のほうがよっぽど気になるそう。本人はどこ吹く風というのが、また私たちには面白いですけどね。

1989年10月にThe Public Radio Book Showにキング氏が出演したときの話を、PBS(公共放送サービス)のBlank on Blankがアニメーションにしたものが下の動画。

「ある日、道端で座っている女の子が独り言、もしくは想像上のモノたちと話をしながら木の棒で地面に絵を描いているのを見て、もしあれを大人である自分がやっていたら、速攻でやばい人がいますと通報されてしまうだろう。でもよく考えたらそれが私の仕事であって、みんなはそれにお金を払っているんだよね」

こんな導入から始まります。そして彼は、子どものときは自分だけの世界や自分だけのルールがあったこと、大人はみんな子どものときの自分がどんな風に考えて、どんな風に物事を見ていたかを忘れてしまっていることなどを話しています。

子どものころは物事をまっすぐには考えず、理論的ではなく曲がりくねった考え方だったよね。大人になった私たちが夢で見る世界のように。自分はただ子どものころの考え方、すなわち夢の中での思考と心理状態を超常的なものと合わせてフィクションを書いているだけなんだ」とキング氏は言います。また、人間の恐怖の一つである「死」については、大人になるといつか必ず訪れる死を恐れるけれど、私たちは死を知識レベルでは理解していても、気持ちやスピリチュアルの面ではわかりきってはいないと話しています。

夢で見る怖い体験については、実生活で起こっている潜在意識が少しだけ変化して夢で現れているだけなのかもしれないと分析しています。そして、「これは現実世界でも起こりうる恐怖かも」と潜在意識で認識することができるものが、成功するストーリーだとも。確かに夢は現実世界の友達や風景がたくさん出てくるのに、奇想天外なストーリーだったりしますよね。でも起きたとき、夢でよかったと思えるような現実に起きそうな感覚、確かにあります。

スティーヴン・キングはこうやって本を書いているのか、と思うとあのダークさ、納得できますね。

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top image: Blank on Blank
source: Blank on Blank

Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文
(岩田リョウコ)