スタンドアローンが音楽制作のスタイルを変える! AKAI Professionalの最新機「MPC Live」、「MPC X」に触れてきた

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指先ビートメイキング革命がはじまる。

AKAI Professionalの代表的製品、MPCシリーズ。ヒップホップのビート製作には欠かせない定番のサンプラーで、De La SoulやNujabes、Underworld、スチャダラパーなどなど、多くのアーティストがMPCで素晴らしい音楽を作り上げてきました。

そんなMPCシリーズの最新作「MPC Live」、「MPC X」がNAMM2017で発表され、歓喜しまくった人も少なくないはず。インスピレーションを刺激するクールなボディに大型のタッチスクリーン。あぁ、一体どんなプレイングができるのか!

2017年1月31日(火)に渋谷WOMBで開催された発表会にお邪魔してきたので、それぞれの特徴と実際に触ってみた所感をお届けします。

まさかのバッテリー駆動! 「MPC Live」

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そうなんです、MPC Liveは電源が繋がっていなくとも4〜5時間駆動するんです! さらに最新のMPC 2.0 SoftwareによりPC無しでも作業ができるので、スピーカーに繋ぐだけですぐにビートメイキングができる。ライブだってこれ1台がDJブースにあればいいんです。

7インチの高解像度マルチタッチディスプレイには、録音したパッドのノートステップシーケンス画面が表示され、まるで(というかほぼほぼ)DAWのピアノロールを見ながら入力しているかのよう。入力したノートはタッチ操作で消したり増やしたりでき、クオンタイズもオフビートも制御できます。DAWのようですがDAWとはまた違う、Newスタイルの音楽制作感です。

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さらにディスプレイ上で各トラックのベロシティを調整することもできて、指でベロシティ量を一括操作できるッ! うねるようなベロシティも指先ひとつで一発描きです。これはアプリに慣れた現代だからこそスッと馴染めるのかもしれない。

オーディオデータのエディッティングにも感動しました。タッチスクリーン上でリージョン選択、チョップなどが可能で、選択したリージョンに対してのみピッチシフトをかけたり、リアルタイムのタイムストレッチを施せます。ピッチを変えても速度が変わることはありません。指先一つでEキーからGキーへ。

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実際に触ってみた感じですが、とにかくあらゆる作業がスピーディです。パッドでパターンを入力する、画面を見ながらタッチ操作で編集する、オーディオデータも調整する。各アクションがすごくシームレスで、しかもPCレスでヤれる。手元にあればずっと触っていたくなりますよ、これは。

究極の自己完結機材。「MPC X」

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多数の操作子と10.1インチのマルチタッチディスプレイを備えた、新MPCシリーズのフラッグシップモデル。こちらもMPC Live同様にスタンドアローンで動作しますが、電源は必須です。というかそれが当たり前なんですよね。

特徴的なのは8系統のCV/GATE端子を持っていることで、ヴィンテージシンセやモジュラーシンセなどをMPC側から制御することができるんです。CV/GATEを備えた電子楽器は昨今増えてきましたが、まさかMPCがそれに対応してくるとは。

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基本操作はMPC Liveと同様。左サイドに追加された16個のツマミが強力で、何をアサインするかをユーザー側でプログラムできます。たとえば、各パッドのベロシティだったり、グローバルテンポだったり、トラックの切り替えだったりという具合。ピッチ変更も思いのままで、スネア連打のピッチアップもグリッグリです。

デモ演奏ではボーカルオーディオをループさせつつ、テンポやピッチをリアルタイムに変えながら、EDM→ヒップホップ→R&Bのように、ジャンルを飛び越えたライブ演奏を見せてくれました。リアルタイムのタイムストレッチ、これにはかなり可能性が秘められていそうですよ。

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実際に触ってみると、もはやワークステーションを前にしている気分。フィンガードラムが苦手でもクリップモードで製作できるので、ガッツリ1曲仕上げたいという時も問題なし。ディスプレイサイズも快適そのものです。というかiPadがおおむね9.7インチ(一番大きいProは12.7インチ)なので、そりゃ大きいや。

音楽制作のスタイルが変わる可能性

開発に3年を要したこの2機種は、AKAI=ヒップホップという枠を飛び越え一般的な音楽プレイヤーにも浸透する製品だと、発表会で仰っていました。たとえば、DJっぽいサンプル遊び的なプレイもできるし、EDMのようなカタルシスを煽っていくトラックメイクもできる。サンプラーというよりもポータブルなワークステーションと言ったほうが正しいのかもしれません。

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DTMをメインにしてる人にとっても親和性が高いと感じましたし、そういった意味でも幅広いプレイヤーの手元で活躍してくれる製品でしょう。ベロシティを指でズララっと描けるあの直感体験、ぜひとも触れてみて下さい。

発売時期は2017年春。価格はMPC LIVEが12万8000円、MPC Xが25万8000円。ぜひとも、触れてみて、下さいッ!

HIP HOP御用達MPC 2000XLをモチーフにしたフィギュア

image: ギズモード・ジャパン編集部
source: Akai Professional

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