これは終わりの始まり…? BlackBerryの最新モデル「KEYone」に失望の声も

これは終わりの始まり…? BlackBerryの最新モデル「KeyOne」に失望の声も

戻りたくても戻れない?

これまでのリーク報道のとおり、スペインのバルセロナにてMWC 2017の開幕前に発表会が催され、新たな「BlackBerry KEYone」のネーミングで姿を現わしたBlackBerryブランドの最新スマートフォン。4.5インチディスプレイ下部にドッシリと構える、ハードウェアのQWERTY配列キーボードが、やはり最大の特徴ですよ。

今年初めに米国ラスベガスで開催されたCES 2017にて、一部で「BlackBerry Mercury」としてチラ見せされていたモデルが、正式にBlackBerry KEYoneとして4月に発売されることがアナウンスされた形です。米国での販売価格は549ドルとなり、日本円にして6万円前後の値段になっていますね。

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しかしながら、スペックとしては、とりわけ驚きを誘う仕様はありませんでした。ほぼ事前の噂のまま、2.0GHzのSnapdragon 625チップセットに3GBのRAM、32GBの本体ストレージ、12メガピクセルのリアカメラに8メガピクセルのフロントカメラという、現在ではミドルレンジのスペックとなるでしょう。OSにはAndroid 7.1が搭載され、USB type-CポートやmicroSDカードスロットが標準装備されていますよ。

Snapdragon 625クラスのAndroidスマホであれば、すでに市場には2万円前後でも手に入るモデルが並んでいます。こうした格安スマホと似たようなスペックながら、その3倍近い価格での発売を堂々アナウンスしてきたBlackBerry KEYoneに対しては、早くも厳しい評価も寄せられていますね。たとえば、Ars Technicaには、本体こそアルミボディながら、背面はBlackBerryにお馴染みのプラスチック樹脂素材を使用しているデザインで、とりわけ高級感あふれる仕上がりでもないのに、なぜこの値段?と、やや失望したファーストインプレッションが掲載されています。

要は値段の違いは、BlackBerry KEYoneで最大の特徴となるハードウェアキーボードにあるのでしょう。文字入力をハードウェアキーで進めつつ、タッチスクロールにも対応したキーボードなので、下部のキーボードをなぞりながら画面の移動操作なども可能です。各文字にアプリのワンタッチ起動を割り当てたり、サイドのショートカットボタンも便利ではあるでしょう。でも、タッチスクリーン上のソフトウェアキーボードに慣れたいまとなっては、この小さくて打ちにくいハードウェアキーボードがあるというだけで、わざわざ高いBlackBerry KeyOneを買いたいと思えるかどうかは疑問という辛口評価が出されていますよ~。

なお、このモデルからBlackBerryのハードウェア販売を全面的に担うTCL Communicationは、BlackBerry KEYoneが、まぎれもないフラッグシップモデルだと自信満々で紹介。BlackBerryブランドの復活を賭け、欧米で一気に売り込む算段のようですけど、はたしてユーザーからの反響は、どのようなものになるでしょうかね?

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image: BlackBerry
source: BlackBerry, Ars Technica, YouTube

(湯木進悟)