ファストフード、包装紙も健康に悪影響? 中身にじわじわ染み出てるかも…

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ファストフード、包装紙も健康に悪影響? 中身にじわじわ染み出てるかも…

今回は食べ物ではなく、入れ物のお話です。

先日Environmental Science & Technology Lettersに公開された論文によると、ファストフードの包装紙が環境だけでなく人体にも有害な化学物質を含んでいることが示唆されました。

検出されたのは、PFAS(パーフルオロアルキル物質、ポリフルオロアルキル物質)とよばれるフッ素化合物の一種。この物質の特徴は、汚れや水気に強いことなのですが、ファストフードが好きな人なら、あの包装紙のイメージがなんとなく湧くのでは…?

そんな合成化学物質が食べ物に染みて、からだに悪影響をもたらす可能性が指摘されています。ちなみに包装紙に含まれるPFASの存在を発見したのは今回が初めてというわけではなく、別の研究では食品が熱く、油っぽいと特に化合物が食べ物に染みやすいことが示唆されています。

さて、今回の研究では主にワシントン州、マサチューセッツ州東部、ミシガン州西部、カリフォルニア州北部、そして首都ワシントンD.C.にある大手ファストフードチェーン27店舗(マクドナルドやウエンディーズを含む)から収集した400の食べ物や飲み物のサンプルが調べられました。

調査の結果、食品に触れていないコップや包装紙に問題のフッ素化合物は含まれなかった一方で、食品に触れた包装紙の半分から環境省のガイドラインからはるかに高い数値のフッ素化合物が含まれていたことが明らかになりました。具体的な数値は、包装紙から少なくとも1グラムあたり160マイクログラム、またダンボール素材の容器からは1グラムあたり14マイクログラム、検出されたといいます。

PFASは腎臓がん、精巣がん、甲状腺疾患を発症しうるほか、精子の質低下、妊娠高血圧症候群、子どもの免疫毒性や低出生体重児などにも影響を与える可能性が示唆されています。

ただ、包装紙に含まれる化学物質がどれほど深刻であるかについては、現段階で明らかになっていません。研究チームのひとり、Laurel Schaiderさんは「包装紙から検出されたものと人体への影響を直接的に結びつけることは非常に難しい」と、コメント。Chicago Tribuneでは「PFASは複雑なカテゴリー」だと言い表していて、フッ素を含む製品のなかにはPFASを含まないものもあることを論文のなかで指摘しています。

米Gizmodoは現在、今回の研究結果についてマクドナルドにコメントを求めているようです。

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image: M.Knox Gray / Shutterstock.com
source: Environmental Science & Technology Letters (ACS Publications), NCBI, Chicago Tribune

Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)

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