福島第一原発2号機、放射線量は想定以上の毎時650シーベルト。調査ロボットは2時間で回収

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福島第一原発2号機、放射線量は想定以上の毎時650シーベルト。調査ロボットは2時間で回収

厳しい調査が続きます。

先日、福島第一原発2号機放射線量が過去最悪である毎時530シーベルトの可能性があることをお伝えしましたが、調査に進展がありました。

Japan Timesによると東京電力は2月9日、福島第一原発2号機の格納容器内部の本格的な調査に向け、内部の堆積物を除去する掃除用ロボットを投入しましたが、およそ2時間で作業を断念し、ロボットを回収したと発表しました。映像から推定した空間放射線量は前回を上回る毎時650シーベルトにのぼり、強い放射線量でカメラが耐えきれなかったことが原因とみられています。

今回東電が除去を試みたのは、圧力容器真下のスペースに通じるレールの一部に付着した堆積物。厚さは最大で2cmほどとみられています。東電は、2月中にもサソリ型の自走式ロボットを投入し、溶け落ちた核燃料の程度を調査する予定があり、今回の掃除用ロボットはその調査の前段階となるものでした。長さにして5m分を除去する予定でしたが、1mしか除去できなかったとのことです。

推定放射線量は、あくまで画像を解析したものとなりますが、1,000シーベルトまで耐えられるロボットをわずか2時間で引きあげたということは、やはりかなり高い放射線量であることは間違いないようです。

福島第一原発2号機、放射線量は想定以上の毎時650シーベルト。調査ロボットは2時間で回収 1

image: 東京電力

中国新聞によると前回の毎時530シーベルトの発表を受け、中国日本へ渡航する中国人に注意喚起を行なうなど、国内外での不安は高まっているようにも見えます。しかし少なくとも現時点では、外気や海洋を含め原発外への影響は認められていません。それに、施設内の放射線量が事故以来上昇しているわけでもありません。2012年に記録された毎時73シーベルトは、今よりずっと遠くから計測したものでした。

福島第一原発2号機、放射線量は想定以上の毎時650シーベルト。調査ロボットは2時間で回収 2

image: 東京電力

圧力容器直下には、作業用足場でも堆積物の存在が確認されており、溶けた核燃料(デブリ)の可能性も考えられていますが、まだはっきりとはわかっていません。

東電は「現時点でサソリ型ロボットの調査を邪魔する大きな障害物はない」と発表しており、2月中の投入計画も「大きく変える予定はない」と話しています。

厳しい状況が続くように見受けられますが、調査に関わる人たちがくれぐれも無事であることを祈るばかりです。

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image: NASA: Flickr
source: Japan Times, Canadian Press via CBC, 毎日新聞, 時事通信社, 日経新聞, 中国新聞

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(渡邊徹則)

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