Netflix版『テラスハウス』を見たアメリカ人の反応

Netflix版『テラスハウス』を見たアメリカ人の反応 1

海外Netflixで『テラスハウス』ハワイ編が1月24日に公開され、新作リストで目にする機会が増えました。ちょっと気になったので、遅まきながら東京版についてアメリカ人はどう思うのか? 一番モテる女の子は? という辺りを調べてみましたよ。

「見ず知らずの男女3組がひとつ屋根の下で3カ月過ごす青春素描」(テラスハウス)というと、アメリカ人が真っ先に連想するのは1992年にMTVでブレイクした元祖リアリティTV『The Real World』です。

数あるリアリティTVの中でも最長クラスのロングラン番組で、「見ず知らずの男女数人がひとつ屋根の下で数カ月過ごすうちに本性丸出しになる青春素描」というのがタグライン。最初はエイズ、ドラッグなど社会問題にも挑んだり、それなりに尖っていたんですが、今どんなことになっているかと言いますと…

米国の元祖リアリティTV「The Real World」の現在

…もうやることはやり尽くしてしまって、別れた元カレ元カノ投入などリアリティのない設定と妊娠検査薬が飛び交うワイルドウェストと化しています。なんせ「本性丸出し」なもんで…本当はいい人なんだろうけど…それは日本のテラスハウスの嫌われ役も同じかな…ご苦労様です。

そんな次第ですので米国の場合は、解説3秒斜め読みで「あーはいはい、日本版リアル・ワールドね」って感じで、大して期待

もしないで見るのが入り方。その前提で読み進めていただければ…!

Redditの反響

「日本の若者のリアリティショー見始めたら止まらない。普段リアリティ系はパスなのに、なぜか目が離せない。自分でも理由はわからないけど。20代の若者がまったりして、しゃべって、そこから化学反応が生まれていく。自然だからかな。無理にやらされている感じがしないんだよね。リアリティTVっていうと普通やらせだったり、わざわざ”山場”の状況作って反応みたりするけど、『テラスハウス』にはそれが全然なくて、出演者のペースに合わせて視聴者は人柄を知っていく。そこがすごくよくて驚くぐらいハマってるよ。コメディ、アニメ、サイコスリラー好きなこの24歳・白人・男がだよ。頭おかしくなったんかな。よかったら見てみて。ホットなアジア人たちも出てくるから」- スレ主

「あーほんとおもしろいよねー。特に日本と西洋の文化の違いが。みんなめちゃ丁寧で行儀いい。何から何まで(言葉も動作も)お礼とお辞儀。失恋しても、がんばれよ!って応援しちゃうんだもん(笑)。でもその割にはみんな恋人探しで参加したって話はオープンにするんだよね。どの子が一番好きか教えあったり。やることはものすごいコンサバな文化なのに、言うことはストレートで、そのアンバランスがおもしろい(18話までの感想)」

「この番組見てるだけでいい人になれる気がする。サウンドトラックも最高。プレイリスト作ってしまった

「こんな静かなリアリティTVは生まれて初めて見た」

「人生のゴールに口出し過ぎじゃないか? ”もっと明確”な目標がなきゃダメとか、アメリカだったら絶対ボコボコされるわ(笑)」

「なんでTatsuyaに料理せがまれてMinoriは『自分ですれば』って言わないの?タレントもそのこと全然話題にしないし、これが普通なのかな」

「開口一番、キッチンで『ここは女性陣に』って言ってる男子がいるのには閉口した。片付けは男子がやったんでよかったけど」

「アーマンと小学校も中学校も一緒だった。ほんといいやつ」

女性視聴者が語る「テラスハウス: Boys & Girls In The Cityを見るべき5つの理由」

1)東京。行くお金ないからたぶん一生行けないだろうけど行った気分になれる。しかも同じ若い子の目で見れるからうれしい。

2)出演者。同じ年代だから共感できる。静かで波乱らしい波乱もなく、あったとしても穏便に解決してしまう。笑っちゃうぐらい礼儀正しい。アメリカのリアリティTVはとにかく大声出したもん勝ちで威張るけど、日本は全然そんなことなくて、すぐ冷静さを取り戻して目標や恋に向かうの、見習わなきゃね。あと正式に付き合うことにならないと手も握らない。ほんとにかわいくて、つい応援してしまう。追い出されない、自主的に卒業するのもいいね。

3)コメンテーター。おもしろい。こういう構成はアメリカにはないから最初違和感あったけど、3話目ぐらいから一緒に笑ってしまった。思ってることズバズバ言ってくれるので、日本語できないけど、あー、一緒にしゃべりたいって思ったよ。

4)サウンドトラック。最高。日本版と海外版で全然違うらしいけど。

5)Netflixでイッキ見(ビンジング)できること

「テラスハウス廃人中」の男性視聴者が怒っていること

「”普通の人の普通の暮らし”にもそれなりにドラマがあって、タップダンサーがいるんだけど本当に最悪なんだ、あーーーーまじムカつく! 女の子泣かしちゃうんだぜ!」

(視聴者からのコメント)

「肉事件までは見とけ」
「タップでムカついてたら、Natsumi/なっちゃんもたないよ」
「自分的にはMakotoが最悪。女の子ならだれでもいいなんて…」
「がんばってお金貯めて旅したくなる番組だよねー」

Reddit人気投票「テラスハウスの女子で一番好きなのは誰?」

Netflix版『テラスハウス』を見たアメリカ人の反応 2

PolygonのJustin McElroy記者のレビュー

アメリカのリアリティTVは、「リアリティ」と言いつつファンですら脚本の存在が否めない。出演者は状況に応じたリアクションを演技指導されており、編集でもドラマと波風をありったけ盛る。

『テラスハウス』の制作工程は知る由もないが、自分が受けた印象では、制作すらされていないのではないかと思った。介入は最小限に抑えて、ドラマも波風もひたすら成り行き任せ。

当然、波風のスケールは小さい。でもだから余計に身近に感じ、興味を掻き立てるのだ。

たとえば汚い皿で3分揉めたシーン。こりゃ酔って怒鳴り合う展開だな、とアメリカ人が思う場面でも、『テラスハウス』住民は不満を伝え、(ここが革命的なことに)周囲を気遣う大人の対応であっさりと解決してしまうのである。[中略]

もうひとつ『テラスハウス』で革命的だと思ったところがあって…みんな出ていってしまうのだ! みんながみんな永久にTVに出続けることしか考えてない米版リアリティTVの出演者を見慣れた身としてはこれは衝撃だった。日本では出演で得られるものを手にしたら卒業して次に進むのである。

『テラスハウス: Boys and Girls in the City』は、正反対の文化圏に生きる人たちの暮らしを淡々と映し出す清々しいウィンドウだ。しかし文化になじみがないからこそ、出演者の身勝手も衝動もやさしさも、文化よりずっと深い、どこか人間のコアな部分にストレートに訴えかけてくる。

異文化を学ぶために見たはずなのに、人間とは何かを問い直すきっかけになった。リアリティTVはこれが本来のあるべき姿だ。ジャンル誕生から数十年、やっとそれを叶える番組が現れた。

top image: YouTube
source: Reddit(1, 2), YouTube(1, 2, 3, 4), Polygon

(satomi)

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