「人工知能を備えた義手」でめざすバリアフリー。脳と機械の融合はもう始まっています

Mugendai

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本物のイノベーターってこういう方をいうのでしょう。

事故で腕を失ったり、生まれながらに欠損している人が利用する義手。「装飾用義手」に代表されるように、これまでの義手は手首や指を動かせないものも多くありました。

電気通信大学の横井浩史教授が研究を進めているのは、「筋電義手」と呼ばれる新しい義手。これを装着すれば、自分の意志で本当の手のように動かすことができます

IBMのWebメディア、Mugendai(無限大)では、その横井教授のロングインタビューが掲載されていました。開発に人工知能も応用しているという最先端技術はもちろん、教授のその一途な思い、優しく熱い人柄などが垣間見える内容となっていましたよ。

筋肉の電気信号で動かす。筋電義手ってどんなもの?

それにしても、自分の意志で義手を動かせるってもはやSFの世界な気がしてしまいます。一体何がどうなっているというのでしょうか。

その秘密は、筋肉が発する電気信号にあります。人間が筋肉を動かそうとすると、脳から出た指令が神経を伝わって放電現象を起こします。その微弱な信号が筋肉の膜上を伝わることで、筋肉が収縮するんです。これは、事故で腕や指を失ってしまった人はもちろん、生まれながらに欠損している人の場合も同じなのだそうですよ。

教授らは、皮膚の表面に付けたセンサーでこの微弱な信号を測定し、手を握る、開く、手首を曲げるといった動作に応じた周波数などを解析しているんですって。

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人工知能を備えた義手。使う人のパターンを解析して動く

横井教授らが開発している義手のもう1つの大きな特徴は、人工知能を応用している点。使う人によって異なる電気信号の特性を人工知能で解析・学習し、義手に記憶させる技術を開発しました。

教授はその「人工知能義手」に関して、「装着前にその人の動作と筋電位の関係性をすべて記憶させておきます。いわば、その人の個性に適応したオーダーメイド義手なので、自分の意志でスムーズにモノをつかんだりドアノブを操作したりできるのです」と語っていますよ。

信号の入力・記憶作業はスマホアプリを使っており、とっても簡単。ある5歳の女の子は、わずか15分で操作をマスターしてしまったんですって。

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驚くのは、教授がこの人工知能を開発したのが1998年と約20年も前であること。しかもその特許はオープンソースとなっており、誰でもこの技術を応用できるそうです。

「手を欠損した子どもは、自然と手を隠すようになります。これは良くないことです。しかし筋電義手を着けると逆にみんなに見せびらかす。よく遊ぶほど義手が壊れ、研究室に持ち込まれます。私はぜひ、こうであってほしいのです」という教授の言葉に、勝手に涙腺を緩ませております…。

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その他にも、長年労災保険の対象でなかったことが日本の義手開発を大きく遅らせてしまったこと、1990年代の人工知能の研究はどんなものだったのか、6年間手が動かなかった人が電気刺激によって動かせるようになった話など、興味深い内容満載のインタビューは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。

source: Mugendai(無限大)

参考: 義肢装具サポートセンター

(渡邊徹則)