2階の窓に乗り付けて! Uberの空飛ぶタクシー計画、NASAの研究員を迎える

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2階の窓に乗り付けて! Uberの空飛ぶタクシー計画、NASAの研究員を迎える

さまざまな課題をひとつずつ。

Airbusがヘリコプターを提供し、ヘリコプタータクシー実験的に運用したUberですが、去年10月には「Uber Elevate」というプロジェクト名でヘリコプターで顧客を送迎する通称「空飛ぶタクシー」に本気で取り組んでいることを発表しました。

それ以降特にニュースがなく、多くの人が忘れかけていたのですが、今回飛び込んできたのが、空飛ぶタクシープロジェクトにNASAの研究員を採用したというニュースです。The Next Webが引用したBloombergによると、採用されたのはNASAのラングレー研究センターの研究員であったMark Moore氏。彼はNASAでも最新航空機エンジニアとして研究をしており、2010年にはヘリコプターよりも静かで小型かつ電動式の垂直離着陸機(VTOL機)についての論文を発表しています。

Googleの共同創業者であるラリー・ペイジ氏が、「自動で空を飛ぶ車」を開発するZee.AeroやKitty Hawkに出資したのも2010年のこの論文を読んだ影響であるとBloombergは報じています。

また、Mark Moore氏の参加によってさらに研究が先に進むことが予想されます。VTOL機を使えば、現状Uberを使って2時間かかるサンフランシスコ・サンホゼ間の移動が15分に、1時間40分かかるインドのハリヤーナー・ニューデリー間は6分に短縮されるとUber Elevateのプレスリリースには書かれています。

2時間が15分って...! これならかなり高くても利用者はたくさんいそうです。確かにプライベートジェットを持つほどの大富豪ではないけれど、緊急時なら数万円を出してでも素早く移動したいという人は何万人もいますよね。

もちろん、プレスリリースにはUberが認識している課題が並べられています。ただ無謀な夢を描いているだけではありません。そこには「認可プロセス、バッテリー技術、効率性、信頼性、航空管制、費用と料金設定、安全性、騒音対策、二酸化炭素排出量、市街地における乗り降りポイント、パイロット訓練」とまぁたくさんあるわけです。

近年のアメリカにおけるビジネス英語では、こういった課題を「課題」と言わずに「opportunity(機会・チャンス)」と表現することが多くなってきました。バッテリーという点でまだ実用化に達していないから、ここに成長・改善のチャンスがあるという視点ですね。

コンサル企業やテック企業に特に多く見られる言葉遣いですが、Uberのように数々の衝突を起こしながらアグレッシブに拡大する会社がこういった課題点を「チャンス」と形容しているのを見ると、説得力があります。

タクシーはいよいよ空を飛ぶ。Uber x Airbusでヘリコプターサービス

image: Uber
source: Uber, The Next Web, Bloomberg

(塚本 紺)

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