ロボットが野生のオランウータンとノコギリ対決、可愛さで負ける

ロボットが野生のオランウータンとノコギリ対決、可愛さで負ける

ニセモノのオランウータンはどっちでしょう?

ラングール猿に続いて本物の動物にそっくりなロボット、「スパイロボ」を忍ばせる、動物スパイシリーズ第2弾。写真左に写っているのが今回のスパイロボです

BBC Oneの動物ドキュメンタリー番組『Spy in the Wild』では、カメラとマイクを内蔵し、アニマトロニクスを駆使したスパイロボが使われています。アニマトロニクスはもともとSFXの一種で、生物をロボットで再現して撮影する技術でした。でも、そのリアルさにより、野生の動物に大接近することも可能になったのです。番組は初めて明かされる生態や自然のままの愛くるしさを記録した動物好きにはたまらない内容となっています。

BBCはこのシリーズのために3年かけて30種類以上のスパイロボを制作しました。野生の動物に受け入れてもらえるように、動物のフンをなすりつけて香りづけまでする徹底さ。見た目は本物そっくり、動きや鳴き方までそっくりなスパイロボたちに仕上がっています。そして、世界中のロケ地に「配置」して撮影に挑んだそうです。

今回はボルネオ島のジャングル奥深く、野生のオランウータン(♀)がノコギリを発見するところから始まります。

初めて見るノコギリに興味津々なオランちゃん。しょっぱなは刃を口にあてがうなどヒヤヒヤさせますが、そのうちノコギリの使い方を理解して、右手でしっかり持ち手をつかみ、両足で丸太をおさえながら器用にギコギコ切りはじめます。オランウータンは人間と同じく拇指対向性の手を持っており、親指を他の指と向き合わせることができるので(「ピース」するときに親指と薬指を交差できる能力)、グリップがハンパなく本格的です。

夢中になってギコギコしている様子がたまらなく可愛いオランちゃん。仕事の手を休めておがくずを吹き飛ばすところなんて、もう人間そっくりです。

ところがとなりにマッチョロボが現れて、同じくノコギリ片手に木を切り始めると和やかなムードは一変。オランちゃん、競争心がむくむく湧いてきます。前よりもせわしく木をギコギコ! となりのマッチョロボをチラ見しながら、一生懸命ギコギコ!

しかし、慣れないノコギリを扱うのはとても疲れる仕事。おまけにマッチョロボは電気じかけですから、疲れを知りません。かわいそうなオランちゃん、完全にギブアップです。

ロボットが野生のオランウータンとノコギリ対決、可愛さで負ける 1

もうムリ…

ロボットが野生のオランウータンとノコギリ対決、可愛さで負ける 2

あくびが出ちゃうよ~

オランちゃんの奮闘を見て、やっぱりヒトはオランウータンに近いんだなぁと実感します。道具を扱う器用さ、ライバルに負けじとがんばっちゃうところ、疲れたときの表情。スパイロボを通して見たものは、自然とヒトがいかにつながっているかでした。

ディズニーが開発したアニマトロニクスプログラムが素敵(動画)

image: YouTube - BBC One
source: YouTube - BBC One
参考: Spy in the Wild

Eve Peyser - Gizmodo SPLOID[原文
(山田ちとら)