部屋に入った瞬間に自動充電してくれる夢のワイヤレス給電ルーム

部屋に入った瞬間に自動充電してくれるワイヤレス給電ルーム

そのうち標準規格に?

いちいち充電ケーブルをつながなくても、置くだけでワイヤレスにスマートフォンなどを充電してくれるワイヤレス充電。少しずつ利用者も増えてはきましたけど(iPhone 8が対応するなんて話も)、あくまでも近接しての利用が前提となります。せっかくワイヤレスを謡うのであれば、もっと便利にならないかな~。

そんな夢をかなえるべく、このほどDisney Researchが、新たに準静的な磁場を作りだし、その磁場内であればどこでもワイヤレス充電を可能にする規格を目指すQSCR(Quasistatic Cavity Resonance)の実証実験を公表しましたよ。Wi-Fiホットスポットの圏内であれば、基本的にどこでもネットへつながる感覚で、部屋のどこにいてもワイヤレス充電が利用できるようになるんだとか!

以下はその公式紹介動画

QSCRを実現するためには、天井から床、壁にいたるまで、部屋全体をアルミ製のシールドで覆われた空間にする必要があります。また、部屋の中心部には、外部から送られる電気シグナルを受信し、電磁場を周囲に作りだす銅製のポールが立てられていますから、やや異様な雰囲気を感じるかもしれません…。

しかしながら、こうしてQSCR仕様に作りこまれた縦横4.9m、高さ2.3mの実験ルーム内では、どこにいても対応する家電製品へ、最高95%の高効率でワイヤレスに電力供給できることを実証。人体に危険な電磁波などの影響がおよばない範囲内で、最大1.9KWの電力供給が部屋全体に可能であると発表されています。これは同時に320台のUSB機器を充電できる電力量だとのことですね。なお、部屋の床にカーペットを敷いたり、各種の家具を配置したりしても、ワイヤレス充電に影響はないそうです。

特殊なシールド加工された部屋を用意しなければならなかったり、センターポールから送られるワイヤレス給電に、受信側の向きを合わせる必要があるなど、まだまだ一般的にQSCRを普及させるまでには、課題も少なくありません。とはいえ、充電デバイスの位置を気にせず、圏内ならどこでも使えるワイヤレス充電のコンセプトは、今後の進化が楽しみな規格ですよね~。

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image: Disney Research
source: Disney Research, YouTube

(湯木進悟)

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