誰も要らないプロダクトを開発する「馬鹿ハッカソン」のクリエイティビティが完全に明後日の方向に向かっている

誰も要らないプロダクトを開発する「馬鹿ハッカソン」のクリエイティビティが完全に明後日の方向に向かっている

今年も開かれました「Stupid Hackathon(馬鹿ハッカソン)」。「誰も必要としない馬鹿なガラクタと劣悪なアイデアのためのハッカソン」という正式名称のもと、2013年から世の中に下らないユーモアあふれるプロダクトを輩出してきた大会です。

今年も例に漏れずぶっ飛んでいます。参加プロジェクト数は75。その中でも特に馬鹿馬鹿しいものを紹介したいと思います。

眼球ピンポン(Eyeball Pong)

image: Brandon Liu

Brandon Liuさん制作のこちら、目の動きをトラッキングするシステムを使って対戦をする卓球風ゲーム。GitHubで公開されています。

パッと見ると伝わらないですが、自分サイドのラケット(?)を動かすためには右か左を見ないといけません。そうすると画面から目を離すことになるんですね。このジレンマ。微調整をするためにはスクリーンをちらっと見て、また進めて、と人生で必要とされなかったレベルの眼球コントロールが必要になるようです。

ビール・セルフィースティック

馬鹿ハッカソンの良いところは本当にプロダクトに意味がないところです。こちらの発明品はセルフィースティックなんですが、その横に缶ビールを取り付けることができます。そして缶を傾けてビールをユーザーに向けて注いでくれる、しかもその様子を写真やビデオにも撮れるという一石二鳥な発明になっています。制作はJono Sandersさん。

video: Jono Sanders

あービールを上空から自分に注いで飲みたい! しかもそれを俯瞰で写真に撮りたい!という瞬間に何度もでくわしたアナタにぴったりの発明ですね。

オーグメントアド・リアリティ(AugmentAD Reality)

video: Richard Harris

流行りのAR(拡張現実)を取り入れたAugmentAd Reality、かなりシニカルなユーモアが効いています。多くの人が毎日何時間もスクリーンを眺めて生活しています。パソコンに限らず、スマホやタブレットも含めて、スクリーンには何らかの広告が表示されていることがほとんどではないでしょうか。しかしまだまだ人々に広告を見させる時間はあるはず!という発想のもと作られたこのヘッドセットを装着すればユーザーの視界にも広告を表示させられます。ヘッドセットについたモニターはユーザーの前方が写し出されているのでそれを見て動けば問題なしですね。そしてど真ん中には大きく広告が表示されます。犬を見ていても、美しい公園の中を歩いていても、ちゃんと広告が表示されます。

制作はAliza Aufrichtigさん、Vijith Assarさん、Rich Harrisさん。

誰もいらない油性ペン・タトゥーガン

video: Zac B

これはビデオを見ればわかります。ベルト式のタトゥーガンです。動きも安定せず、自分が動かないといけないのでろくな絵も描けません。Zac Bensingさん制作。

禅ボルト

video: Madeline Horowitz

Maddie Horowitzさん、Ben Elyさん、George Bargoudさん、Sean Macgahanさん、そしてJoe Frasierさんの5人によって開発されたこの「禅ボルト」。脳波を測ってユーザーがリラックスできているか知らせてくれます。リラックスできていなければ罰として電気ショックを与えることができます。まったくもって目的がわからないところが素晴らしいですね。

アウトコグニート・モード

Google Chromeにはincognito(インコグニート)というモードがあります。検索ワードや見たサイトが履歴に残らなくなる「シークレット・モード」なわけですが、こちらの「Outcognito Mode(アウトコグニート)」という拡張機能を使うと、なんとブラウザーにタイプしたものすべてを自動でツイートされてしまいます。自分がブラウザに何を入力しているか全世界に知らせてくれる、まさにインコグニート・モードの真逆なわけですね。

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「パンケーキ、とタイプしました」「◯◯というサイトに行きました」(image: Harold Cooper)

制作はHarold Cooperさんです。

ゴー・ドッティファイ(Godotify)

image: Godotify

Facebookのメッセンジャーではチャット相手が何かを入力している間「...」というアニメーションが表示されます。Anastasis GermanidisさんとIain Nashさんの2人による Godotify(ゴー・ドッティファイ)を使えばそれが永遠に表示されるというもの。つまりチャット相手は自分が何かをタイプしている途中だと思うわけです...それもずっと。どれだけ待ってくれるかでどの友達が忍耐強いかが測れますね。もちろん、その友人は失うことになりそうですが。

ハイポコンドリアップ(Hypochondriapp)

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image: Emily Xie

インターネットのおかげで誰でも簡単にいろいろな病気の症状について学ぶことができるようになりました。役に立つときもあれば、本当はたいしたことのない体調なのに恐ろしい病気だと思いこんでしまうこともあります。そんな人は絶対に使ってはいけないサービスはEmily Xieさんによるこの Hypochondriapp(ハイポコンドリアップ)というアプリ。症状を入力すると可能性のある病気の中でもっとも重いものを表示してくれるというもの。

咳が出て熱があると入力してみたら、白質脳症ではないかという結果が渡されました。うーん、恐ろしい。

VRドアベル

video: Matt Romein

ここまで来るともはやまったくもって有用性を期待しなくなってしまいますが、ちょっと便利そうな雰囲気で驚かせるのがこちらのプロダクトです。VRの世界に入り込んでいる人間に用事があっても気軽に声をかけたり肩をたたいたりすることは気が引けます。かと言ってヘッドセットをかぶったユーザーの前でいくら手を振っても相手は気づいてくれません。こちらのVRドアベルのボタンを押すとユーザーのVR世界に訪問客がピンポーンと写し出されます。制作は Matt Romeinさん、Sam Sadtlerさん、Yifan Huさん、Sean McIntyreさんの4人。ビデオを見るとドアベルとヘッドセットはコードでつながっているようなので、ドアベル付近でVR世界に入る必要がありますね。

どうでしょうか。これだけ自由な発想で考え続ければもしかしてアッと驚くような画期的なプロダクトがそのうち馬鹿ハッカソンから誕生するかもしれませんね。

SFの歴史に残るバカな人工知能10選

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Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)